「タトゥーを入れてモテなくなった」「ナンパすらされない」“セクシーすぎる”と話題の女性YouTuberが明かす、タトゥーを入れて後悔している理由

2025年5月18日(日)12時0分 文春オンライン

“セクシーがダダ漏れしてしまうコスプレイヤーでゲーマー”として、登録者39万人のYouTubeチャンネルを運営している、ちゅきめろでぃ。


 マネージャーのまねた氏(49)と同棲しながら活動する彼女に、ユーチューバーとなった経緯、勘当状態にも陥った母との衝突、タトゥーを入れた理由などについて、話を聞いた。(全3回の1回目/ 2回目 に続く)



YouTuber・ゲーマー・コスプレイヤーとして活動するちゅきめろでぃさん ©志水隆/文藝春秋


◆◆◆


「これで“10万いいね”もらえるの?」動画配信を始めたきっかけ


——動画配信を始めた経緯をお聞かせください。


ちゅきめろでぃ コロナ禍ですね。ロックダウンでバイトにも出られなくなって、ものすごく暇だったんですよ。あの頃、みんな本当に外に出られなかったじゃないですか。部屋でゲームをやるか、TikTokかYouTubeを見るだけみたいな生活で。


 で、TikTokを見てたら「これで“10万いいね”もらえるの?」みたいな。「これぐらいなら、私だってできそうだな。家のなかでもできそうだし」と思って、始めてみたんです。


——最初はTikTokを。


ちゅきめろでぃ 2020年の5月ぐらいからTikTokを始めて、その年末に本格的にYouTubeもやろうかなみたいな感じで。TikTokは、オンラインゲームの「フォートナイト」一本でやってましたね。ゲーム配信だけでなく、「フォートナイト」関連のコスプレやダンスもやったりして。


 TikTokでファンになってくれる方も増えてきたので「YouTubeやるか!」って。2020年の年末に始めて、2021年に入ってまぁまぁ伸びたんですよ。


「マジで何千人をめぐる争い」YouTubeを始めたが、伸び悩んで…


——普通に配信していたら伸びた?


ちゅきめろでぃ 最初はゲーム配信だけだったんですけど、調子は良かったんです。でも、やっぱりゲーム配信だけだと限界があるというか。フォロワーが5000人くらいしか集まらなくて。同期の女の子がふたりいて、同じ時期にYouTubeを始めたのもあって登録者が散って横並びにもなっていたんですよ。


 マジで何千人をめぐる争いになってて、登録者1000人で差が出る感じだったんですよ。そういうなかで、私はいちばん下だったんです。自分でもダメなのがわかってたんですよね。上のふたりの子は個性もあるし、可愛いくて、私のほうは特徴もない、可愛くもない、なんにもない。それで悩みまくってましたね。


——当時のルックス設定は、現在と変わらず。


ちゅきめろでぃ 普通めの金髪でした。たしか、金髪一色のショートかなんか。それだけという。


「こんなに稼げない私って、なんなんだろう」貯金がなくなり、生活が困窮


——この頃、金銭的に困窮していたそうですね。


ちゅきめろでぃ マジでやばかったです。TikTokで配信を始めたときって、50万か60万くらいしか貯金がなかったんですよ。それなのにPCや機材を買ってしまったから、残りがものすごく少なくなってしまって。そのときは「まあ、配信で稼げばいいや。2ヶ月後には収益化してやる」と思ってたんですよね。


 でも、そう簡単にいくわけはなくて。節約しまくって配信を続けてたんですけど、2021年11月には超カツカツになってしまって。


——お金がなくて、なにがいちばんキツかったですか?


ちゅきめろでぃ 家賃が数万円のところに住んでたんで、生活はギリギリなんとかなっていました。そういうお金がない現実よりも、「こんなに稼げない私って、なんなんだろう」っていう自己嫌悪がキツかったですね。「自分は一生懸命やってきたはずなのに、こんな状況にいる」とか「みんなに注目してもらえない。存在価値がないんじゃないか」とか、ネガティブな考えがどんどん湧いてきて。


 そもそもユーチューバーとか動画配信者ってエンターテイナーなわけで、結局は数字がなきゃダメで。数字があってなんぼの世界なのに、私は数字がない、それは価値がない、という。


「誰があんなヤツに連絡するか!」YouTubeが理由で母親とケンカしたことも


——YouTubeを始めたことがきっかけで、親との仲が険悪にもなったと聞いてますが。


ちゅきめろでぃ 考え方の違いで、母とぶつかったんです。いま思えば、親としては普通の考えなんです。ゲーム配信だけならまだしも、セクシー系の動画も流すわけですから。でも、普段から仲が悪いとか、配信に対して小言を言われていたわけではなくて。ちょっとしたことで母と口ゲンカになったんですよね。


 お母さんは時代に揉まれながら、一生懸命に生きてきた。たしかに大変だったろうし、偉いと思うけど、私には私の生き方があるので。それで「お母さんは私たちのためにやりたいことを我慢して生きてきたんだと思うけど、私はそんな人生になりたくない。自分で決める人生がいい」って言い返して。


 そのあとに「いまの時代は、私みたいな生き方の味方をしている。ちょっとゴメンだけど、お母さんの考えには賛同できないし、これから連絡が取れなくてもかまわない」って続けて、電話をブチッと切って。


 お母さんも「誰があんなヤツに連絡するか!」と激オコで、その横でお父さんはワタワタしちゃってたそうです(笑)。ほんとに2年くらい連絡を取り合わずにいたんですけど、いまは無事に仲直りができて。


「もう死のう」精神的に追い込まれて福井の山奥に失踪


——経済的な困窮と親との不仲で、精神的に追い込まれたそうですね。


ちゅきめろでぃ そうなったのが、さっきも話した2021年11月のことで。YouTubeから受け取った収益が、5万円しかなかったんですよ。その数字を見た瞬間に「終わったな」って。当時の収入源はYouTubeしかなかったし、登録者数も案件が取れるような数ではなくて。


「こんなに稼げない私って、なんなんだろう」がピークに達して。そこへイヤなことが3つくらい続いて「もう死のう」と思っちゃったんです。で、住んでた名古屋から福井の山奥に向かってしまって。


——福井を選んだわけは。


ちゅきめろでぃ 配信を始めるまでバイトしていた先が、福井だったんです。ラジコン屋さんで、泊りがけでバイトしてたんですよ。そこの店長は、バイトする間の宿を取ってくれたり、配信の活動を応援してくれたり、すごく良くしてくれた方で。そういう縁のある場所でもあったので、福井に行ったんだと思います。


 その店長さんや友だちが私を捜し出してくれて、いまこうしていられるわけなんですけど。


——福井の事件は衝動的なものだったのですか。


ちゅきめろでぃ いや、すこし前から「あ、近いうちに死ぬな」みたいな思いがあったんです。「なんにもできずに生きるぐらいだったら、死んだほうがいい」と考えてるところがあって。私、昔からそういうところがあるんですよね。ポーカーのオールインじゃないけど、「常に自分のすべてを賭けてやってみて、ダメだったらなにもかもすべて放り投げてやる」っていう。それで、福井の山奥へ。


「生まれ変わった感覚はありました」失踪事件後、タトゥーを入れた理由


——福井事件から、すぐに復帰できましたか。


ちゅきめろでぃ 2022年の頭まで引きずってました。でも、タトゥーを入れたことによってポジティブになってきて。


——退路を断って、配信者やインフルエンサーに徹するみたいな意味付けでタトゥーを。


ちゅきめろでぃ もともとタトゥーが好きで、入れたかったんです。お父さん、お母さんが入れてたこともあって、「いつか自分も入れたいなあ」って。


 そういう親のもとで育ったので、タトゥーにまったく抵抗がなくて。逆に、みんながタトゥーに抵抗を抱いていることが、不思議でならなかったんですよね。


 たしかに、入れた直後は生まれ変わった感覚はありましたね。死んでもいいと考えていた時期だから、「タトゥーがあろうとなかろうと、死んだらどうでもいいでしょう」って。それに勘当状態だったし。「親も消えたし、誰もなにも言わない。私、最強。ガッハッハ!」みたいな。


——勘当状態が解けてから、両親はタトゥーに対してどんな反応を。


ちゅきめろでぃ 仲直りしてからタトゥーのことをお母さんに話しましたけど、なにも言われなかったです。お父さんも「ああ、入れたんだってね。お母さんから聞いた」ってノリで。


「エッ、めっちゃいい!」カラダに入れたタトゥーのデザインとは?


——最初に入れた、柄や文字って。


ちゅきめろでぃ 左の手首の「Bye」。


——「それまでの自分、さよなら」と。


ちゅきめろでぃ そんな感じですね。


——右の二の腕の内側に彫った化学式は。


ちゅきめろでぃ これはドーパミンとセロトニンでして。自分に足りてないと思ったんで入れました。「こうなったら、物理的に入れたれ」って(笑)。


——ドーパミンとセロトニンは“幸せホルモン”などと呼ばれていますよね。彫ってみて、効果のほどは。


ちゅきめろでぃ 鏡を見ながら「エッ、めっちゃいい! めっちゃいい!」って、テンション爆上がりで。ドーパミンとセロトニンがドッバドッバ出まくりでしたね。


——かねてから彫りたかった柄とは。


ちゅきめろでぃ デザインをずっと考えてたわけじゃないんですけど、手首になにかを入れたい願望はあったんで。この「Bye」と左手首の「Hi」は、最初から入れたかったかな。


「タトゥーは私にとってのリストカットだった」


——手首は肌が薄いから、彫るときは痛そうですね。


ちゅきめろでぃ 痛かったですけど、あの頃は心のほうが痛かったんで、外側の傷はどうでもよくて。このタトゥーは、私にとってのリストカットだったので。


 私は商品だから、リアルなリストカットは絶対にしてはいけないんですよ。リスカするぐらいなら、しっかり死ななきゃいけないと本気で思ってたので。でも、そんな勇気もない。だったらこっちのほうがいいって、タトゥーにしたんですよね。


 でも、鬱状態で自暴自棄になっていなければ、入れることはなかったと思います。絶対に。どちらかというと、私は理性的な人間だと思うので、メリットとデメリットを考えたらタトゥーを入れることを選ばない。デメリットのほうが多いだろうから。


 でも、自暴自棄で天秤が作動してなかったから、「タトゥーが好き。入れてみたかった」という考えが勝って「入れてもいいや」って。そういうのもあって、「私、最強」とか「めっちゃいい」といったテンションでいる一方で「もう戻れない」って感覚もすごく強かったんですよね。


「全部なくせるなら、なくしたい」タトゥーを消したと思うようになったワケ


——タトゥーを彫ったことで実際に生じたデメリットには、どんなものが。


ちゅきめろでぃ まず、ファンの受けは悪かったですね。昔からファンでいてくれた方たちは「あ、そうなんだ」って反応でしたけど、後々になって「正直、タトゥーを入れたときはショックだった」とおっしゃる方もいて。「ショック」という言葉を使う方が多くて、申し訳ない気持ちになりましたね。


——自身を「商品」と考えていても、誰かに身体についてどうこう言われるのはカチンときませんか?


ちゅきめろでぃ タトゥーを入れるとき、自暴自棄ながらも申し訳なさみたいなのがどこかにあったんですよね。「みんなの気持ちを顧みず、私は自分がしたいことをしちゃってごめん」みたいな。


——化学式のタトゥー、非常に薄くなっていませんか。


ちゅきめろでぃ 消してます。いまは、なるべく消したいなと。全部なくせるなら、なくしたいぐらいで。


「モテなくなった」「ナンパすらされない」タトゥーを入れて実感したデメリット


——ファンの反応が気になって消している?


ちゅきめろでぃ それもありますし、当時はこうして文春さんの取材を受けたり、雑誌のグラビアに載るなんて、考えられなかったんですよ。「どんなに頑張っても、そういう舞台に上がれる人種ではない」っていう劣等感にまみれまくってたので。


 でも、頑張ったら当時の自分では想像できない場所にたどり着くことができたんですよね。ここまでこれたんだから、タトゥーはないほうがいろいろとスムーズになるし、まわりにも迷惑をかけないだろうし。


「大きい撮影会に出たい」と言ってたら、「あの子、タトゥーあるんでしょ。そもそもプールは、タトゥーがNGだから」って。やっぱり「そうですね」としか言いようがないですもんね。


——「タトゥーが入っているから彼氏ができない」的なことを動画で話していましたけど。


ちゅきめろでぃ モテなくなった自覚はありますね。ナンパすらもされない、みたいな。アイドル時代は、ふわふわ系というか、うさぎ系というか、かわいい感じで髪も長くして巻いてたりしてたんですよ。それもあって、その頃は街とかでも声をかけられたりしてたんですけど、タトゥー入れてからはさっぱり途絶えて。


 ゲーム実況者で集まって飲んだりしても、男性陣が女として見ていないのが明らかなんですよ。私に矢印が一本も向かないというか。


——モテなくなったのは、同棲しているマネージャーのまねたさんとの仲を勘繰っているのでは? ふたりの仲睦まじい姿が動画でも紹介されていますし。


ちゅきめろでぃ ほんとにマネージャーとは同棲しているだけなんですけどね。動画でもカップルじゃないと説明しているんですけど、なかなか信じてもらえない。


撮影=志水隆/文藝春秋

〈 夫でも、彼氏でも、友達でもない「49歳おじさん」と2人きりで同棲生活…“セクシーすぎる”女性YouTuberが語る、“謎の二人暮らし”が始まった経緯 〉へ続く


(平田 裕介)

文春オンライン

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