未完熟のトマトは“常温”で リコピンを増やすトマト保存法

2019年5月20日(月)6時0分 ウェザーニュース


2019/05/20 06:32 ウェザーニュース

トマトはビタミンC、ビタミンE、カリウムや食物繊維などがバランスよく豊富に含まれる健康野菜と言われています。中でも最近、特に注目されているのがトマトの赤い色素であるリコピン。
リコピンは有害な活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用を持っています。このリコピンは、保存のしかたで増やすことができるといいます。詳しいお話を管理栄養士の柴田聡美先生に伺いました。

常温保存でリコピンが増加

トマトを買ってくるとすぐ冷蔵庫に入れたくなりますが、完熟していなければ追熟させるために真夏以外は常温保存が良いそうです。
「リコピンを増やし、美味しさも増すためには追熟させることをオススメします。方法としては、ヘタを下にした状態で1個ずつ新聞紙に包んで、15〜25℃の直射日光のあたらない室内に置いておきます。真夏以外の夏場は2〜3日、冬場は1週間ぐらいが目安です。トマトは夏野菜なので、冷蔵庫は冷たすぎて低温障害が起きやすくなり、リコピンも増えず風味も落ちることが少なくないのです」(柴田先生)

完熟トマトは冷えすぎを防いで保存

では、十分に熟して赤くなった完熟トマトはどのように保存すれば良いのでしょうか。
「完熟したトマトは、1個ずつペーパータオルで包んでからビニール袋に入れ、ヘタを下にして冷蔵庫の野菜室に入れてください。そして冷蔵庫に入れたらできるだけ早めに食べるようにしましょう。完熟すると傷みが早いからです」(柴田先生)

料理に便利、冷凍トマト

また、完熟トマトを食べきれない場合は冷凍するのも一つの保存方法だと言います。
「食べきれずに残ったトマトは、ヘタを取ってまるごと冷凍してしまいます。使うときは水をかけるだけでツルンと皮がむけるし、少し室温に置いておけば包丁でサクサクと簡単に切ることができるので、とても料理しやすくなります。リコピンは脂溶性なので、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。ぜひ油を使った料理に使いましょう」(柴田先生)
これから暑い季節がやってきます。リコピンたっぷりのトマトを食べて暑い夏に備えましょう。



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