初心者必見、人気のトマト栽培で失敗しない水やりの3つのポイント

2021年5月20日(木)5時0分 ウェザーニュース

2021/05/20 05:50 ウェザーニュース

在宅時間が増えて最近ブームになっている家庭菜園。ウェザーニュースが独自で行った「家庭菜園をしていますか?」というアンケート調査でも、「はい」が31%、「最近始めた」が4%、「始めたいと思っている」が11%と、半数近い人が家庭菜園に興味を持っていることが分かります。

今の時季はプランターでも手軽に栽培できるトマトやキュウリ、オクラなどの植え付けに最適です。なかでも人気が高いのはトマトです。苗をうまく育てて、実をたくさん収穫するためには、水やりがポイントの一つだそうです。詳しい話を、野菜栽培農家の星政和さんに伺いました。

水やりは家庭菜園でもっとも重要

「トマトに限りませんが、家庭菜園で最も重要な手入れが水やりです。特に小さいプランターなどでは、畑にじかに植えるのとは異なり、水が少なくなると他から補給することができないため、苗は枯れてしまいます」(星さん)
手軽に育てやすいトマトの栽培でも、水やりはとても重要です。むやみに水をやればいいというような単純なものではないので、しっかりと水やりのポイントを抑えておきましょう。

トマトの水やりのポイントは3つ

「ポイントは3つあります。まず1つ目は水やりの時間帯です。これから暑くなってくると、日中暑さにさらされて気の毒だと思って、夕方たっぷり水やりをする人がいます。しかしこれは間違いです。必ず朝にたっぷりやってください。トマトは日中日差しにあたっている間に水を吸い上げて生長していきます。
一方、夕方から夜は、ほとんど水を必要としないのです。トマトが水を吸い上げないため、夜間はずっと土が湿った状態になり、病気や根腐れを引き起こしかねません。朝、水やりを忘れたからといって夕方やるのはNGなのです。
2つ目は、苗の生長に応じて水の量を増やすことです。生長につれて必要な水の量が多くなるのは当然のことなのです。
3つ目は、天気に応じて水やりの量を変えることです。トマトは雨の日はもちろんですが、日差しのない曇りの日は水をあまり必要としません。こういう日に多くやりすぎると、やはり病気や根腐れの原因になりかねません」(星さん)

水切り栽培は難易度が高い

最近、「トマトに極力水をやらないで栽培すると甘くなる」という話を聞きますが、甘いトマトを収穫したいときは水をやらないようにするのでしょうか。
「確かに、水やりの量を極力落とす『水切り栽培』だと甘いトマト、いわゆるフルーツトマトができるのですが、これは初心者には非常に難易度が高い栽培方法です。
トマトに水分欠乏のストレスをかけると、尻の部分が腐ったり、茎や葉の数が少なくなるので果実が日差しをよけることができずに日焼けしたり、また収穫直前で雨が降ると果実が割れるなどが発生する確率が高くなります。
せっかく育てたのに…ということにならないように、栽培に自信がなければ、基本通りに水はポイントを抑えてしっかりやりましょう」(星さん)
初心者でも栽培の基本を抑えれば、おいしいトマトを収穫することができるそうです。たくさん実をつけるように、上手に育てましょう。

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