愛知の高齢夫婦殺害、容疑で逮捕の16歳孫「祖父母と両親の口論を見聞きするのが嫌だった」
2025年5月20日(火)20時35分 読売新聞
愛知県警察本部
愛知県田原市の民家で高齢夫婦の遺体が見つかり、同居する孫の男子高校生(16)が祖父(75)に対する殺人容疑で逮捕された事件で、男子生徒が県警の調べに「祖父母が両親に指図したり、両親と口論したりしているのを見聞きするのが嫌だった」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。県警は、男子生徒の家庭での悩みが事件の背景にあったとみて調べている。
捜査関係者によると、男子生徒は、祖父母が両親と口論する様子を繰り返し見聞きしていたと説明しているという。男子生徒は祖父母と3人で母屋で暮らし、両親は同じ敷地の離れで生活していた。
男子生徒は9日午前2時頃、自宅で祖父の首などを刃物で刺して殺害したとして、10日に逮捕された。祖父母の遺体には多数の刃物傷があり、男子生徒は「祖父、祖母の順に包丁で刺した」とも供述している。