【広島】小園海斗が他界した祖父にささげるプロ初逆転満塁弾「パワーをもらった」本拠での巨人戦開幕6連勝
2025年5月16日(金)5時0分 スポーツ報知
6回1死満塁、逆転となる右越え満塁本塁打を放った小園海斗はサンドロ・ファビアン(左)とタッチをする(カメラ・義村 治子)
◆JERAセ・リーグ 広島5—1巨人(15日・マツダスタジアム)
広島・小園が、防御率0点台だった巨人・山崎を粉砕した。0—1の6回1死満塁から自身初、今季セ・リーグ初の逆転グランドスラム。お立ち台で、一昨日に父方の祖父・義光さんが亡くなったことを明かした。「うれしい半分、悲しい半分だったけど、パワーをもらったかなと思う」と、さまざまな感情をかみ締めた。
義光さんは社会人野球の東洋高圧大牟田で前巨人監督・原辰徳氏の父、貢さんとプレー。「野球を始めるきっかけをつくってもらった」と、祖父あっての今だ。4日の本拠・中日戦、新井監督が「最近、弱い姿が見受けられる」と約2年ぶりにスタメンから外され、欠場。「情けない姿もあったけど、絶対やり返す気持ちは忘れていない」。チーム37戦目で昨季に並ぶ2号。指揮官は「いい姿で野球ができている。非常にエキサイティングな本塁打だった」と称賛した。
最高の逆転劇で、マツダでの巨人戦は開幕から6戦全勝。小園は、その6戦で12安打10打点と大暴れした。この日、祖父の通夜に参列はかなわなかったが「明日、会いにいってきます」と、16日は告別式に出てから「よく連れていってもらった」という甲子園で0・5ゲーム差に迫る首位・阪神と直接対決。「絶対に勝ちます」と、4月24日以来の奪首に挑む。(畑中 祐司)