移動ゲームの巨人に白星呼び込んだ「通訳」の明るさ…試合前は円陣で声だし役「みんな今日元気ね。ワンチーム」
2025年5月17日(土)5時40分 スポーツ報知
円陣で声出しをするウィーラー巡回打撃コーチ(カメラ・相川 和寛)
◆JERA セ・リーグ 巨人4ー2中日(16日・東京ドーム)
感情が爆発した。巨人・阿部慎之助監督(46)は1点を追う8回、吉川の逆転3ランの瞬間にベンチで両手を上げガッツポーズした。「(勝率)5割になって(試合前ミーティングで)『みんなで仕切り直しで頑張っていこう』って言ったので」。苦しかった試合を全員の力で勝利した。
広島からの移動試合。ウィーラー巡回打撃コーチが通訳としてベンチに入った。普段は練習を指導し試合はベンチから外れていたが、「気分転換に。シュンってなっちゃう子が多いので。通訳してもらいつつ、選手たちのバックアップをしてもらう意味でも入ってもらった」。コーチのベンチ入り人数に制限があるため、ユニホームを着ずジャージー姿の通訳で輪に加わった。
敵地マツダでは3連戦3連敗を喫し、4連敗で貯金が消滅。重い空気を変えようと、試合前のベンチ前での円陣ではウィーラー“通訳”が声出し役を務めた。日本語で「みんな今日元気ね。絶対勝つ! お願いします! ワンチーム」と鼓舞。試合中も明るく選手に声をかけて背中を押した。
本塁打2本による4得点で適時打なしは69イニングまで伸びたが、勝利が最大の良薬だ。「明日も何とか勝てるように頑張ります」と阿部監督。借金生活を回避して再び貯金1。息を吹き返した。(片岡 優帆)