巨人・中山 中日・高橋宏撃ち!中京大中京同級生から千金V打「振っていこうと決めていた」
2025年5月18日(日)5時30分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人1−0中日(2025年5月17日 東京D)
親友でも、倒すべき相手。気持ちは切り替わっていた。巨人・中山が2回無死一、二塁の場面で高橋宏から中前打。「初球からいく準備は常にしているし、今日もどんどん振っていこうと決めていた。ファーストスイングで捉えられたので良かった」と、5カードぶりの勝ち越しを呼ぶ決勝打に胸を張った。
サインも切り替わっていた。初球はバントも、阿部監督は「1ボールだったんで、思い切っていかせてみた」とヒッティングに変えた。打席の背番号40は「ここは思い切っていこうと。ベンチの意図としては甘い球が来るんじゃないかというのだと思ったので」。152キロの直球をはじき返し、本塁打以外では71イニングぶりの適時打で3位浮上に貢献した。
変わらない関係だ。中京大中京(愛知)2年秋に明治神宮大会優勝など、新チーム結成後公式戦28戦無敗のチームをともにけん引した高橋宏と2年ぶりの対戦。23年WBCで世界一に貢献した右腕に刺激を受ける一方で、グラウンドを離れれば同級生に戻る。毎年、オフは食事や旅行に行く仲で「ふざけた話ばかり」と笑う。同じ舞台で戦う「特別な存在」との勝負に勝った。
変わりたかった。開幕1軍を勝ち取るも、チャンスを生かせず4日に2軍落ち。「二度とああいう思いはしたくない」と雪辱に燃えた。2軍では打率・478と圧倒的な成績を残し、再昇格。3日のDeNA戦以来のスタメン起用に応えた。「こういう一打を続けて、チームに貢献できるように」と中山。結果を残し続け、代えの利かない存在になる。(小野寺 大)
【グリフィン 中日戦は5連勝】
巨人・グリフィンが7回3安打無失点で3連勝を飾った。「コツコツ当ててくる打線。的を絞らせないように」とチェンジアップを効果的に駆使し、中日戦は来日から無傷の5連勝となった。大勢、マルティネスと勝ちパターンでつないで1—0の完封勝利。阿部監督は「(グリフィンは)素晴らしい投球。本当、うちの理想の勝ち方」とうなずいた。