巨人・グリフィンの技 ボール1個分くらい広かったゾーン…理解した上できっちりそこへ投げられる…堀内恒夫さん
2025年5月18日(日)5時20分 スポーツ報知
開幕から3連勝のグリフィン(カメラ・相川 和寛)
◆JERA セ・リーグ 巨人1ー0中日(17日・東京ドーム)
グリフィンは変化球のキレと何よりコントロールが良かったね。前日16日に2本塁打の上林に対し、1打席目にスライダーで見逃し三振にとった後、カーブで一ゴロ、スプリットで空振り三振と、どの球も思ったところに投げられていた。カットボール、チェンジアップでもストライクを取れるし、空振りも奪える。
無四球、3ボールになったのも2度だけだった。実を言えば、この日の球審はボール1個分くらいゾーンが広かった。それを理解した上で、きっちりとそこへ投げられることが重要なんだ。
中田、細川ら長距離砲が不在だったことも投球を楽にしたとはいえ、クイックを使うなどフォームにも緩急を付けていた。連打を浴びる心配はなく、今季最長の7回無失点も当然の結果だね。
来日3年目。経験を積んで日本の野球に慣れてきたんだろう。変化球の時にフォームが緩む欠点も修正できて、マウンドで自信を感じさせる。シーズン前から今季は2ケタ勝てると見ていたんだ。出遅れこそあったけど、先発3戦3勝。大勢、マルティネスもいる。改めて2ケタを確信したね。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)