巨人の重い扉をこじ開けた阿部監督、ズバリ瞬時の決断…中山礼都の初球バントを2球目にはサイン変更

2025年5月18日(日)5時35分 スポーツ報知

試合後、ファンの声援にサムアップポーズで応える阿部監督(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ 巨人1ー0中日(17日・東京ドーム)

 阿部監督の攻めの采配が重い扉をこじ開けた。0—0の2回無死一、二塁、中山に初球送りバントのサインでボール。打てのサインに変更した2球目に決勝の中前適時打が生まれた。「最初はバントから入ったんですけど、取り消してヒッティングにして、見事に打ってくれた。素晴らしかった。1ボールだったので思い切っていかせてみました」。瞬時の決断が功を奏した。

 チーム71イニングぶりのタイムリーヒット。巨人は22年にも72イニング適時打なしがあったが、阿部監督就任以来、最も長いトンネルだった。本塁打や内野ゴロなどでの得点はあったが思うように打線がつながらない産みの苦しみを味わった。「不名誉な記録だからどこまで続くか」と報道陣の前で冗談を口にしたこともあったが、待望の一打にベンチは盛り上がった。

 主砲の岡本が離脱している打線はその後の好機であと一本が出ず、追加点を取れなかった攻撃は課題として残ったが、適時打が出て勝ったことが大きい。「明日も勝って(20日から)甲子園に乗り込みたい」。5カードぶりの勝ち越しで貯金2。少しずつ良い風が吹いてきた。(片岡 優帆)

スポーツ報知

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