首都高6人死傷事故で初公判、元トラック運転手の男「間違いありません」と過失運転認める

2025年5月20日(火)13時12分 読売新聞

東京地方裁判所

 埼玉県戸田市の首都高速で昨年5月、大型トラックで渋滞の車列に突っ込んで6人を死傷させたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)に問われた降籏紗京ふりはたさきょう被告(29)の初公判が20日午前、東京地裁(大川隆男裁判長)で始まった。降籏被告は罪状認否で「間違いありません」と述べ、起訴事実を認めた。

 起訴状によると、降籏被告は昨年5月14日午前4時10分頃、発熱で意識がもうろうとした状態だったのに、神奈川県厚木市から大型トラックの運転を開始。約3時間半後、配送業務の途中の首都高速5号池袋線下りで、渋滞で停車していた乗用車に時速約80キロで追突し、3人を死亡させ、3人に重軽傷を負わせたとされる。

 降籏被告は捜査段階の調べに「事故現場の手前で意識がなくなった」と供述していた。警視庁は今年4月、降籏被告の体調不良を認識しながら交代要員の確保を怠ったなどとして、降籏被告の勤務先だった運送会社「マルハリ」(札幌市)の元社長(48)を業務上過失致死傷容疑で東京地検に書類送検した。降籏被告は事故後に解雇されたという。

 事故を巡っては、被害者遺族らが、過失運転致死傷罪から法定刑の重い危険運転致死傷罪に訴因変更するよう訴えている。

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