「谷底世代なってしまった」50歳ふかわりょう泣く 就職氷河期のせいで年金も少ない...20歳より1万円も
2025年5月21日(水)17時25分 J-CASTニュース
「泣きながらの話です」と、2025年5月21日放送の「ひるおび」(TBS系)で、お笑いタレントのふかわりょうさんは就職氷河期世代の悲哀を語った。
「ずう〜と競争、競争できたんですよ」
20日に年金改革法案が衆議院で審議入りしたのを受けて、番組でも「不遇 40代50代の老後は大丈夫か?」をテーマに話し合った。厚生労働省の資料では、男性の年金受給額(月額)は、現在の20歳は15.5万円、60歳14.6万円に対して、40歳と50歳は14.1万円と20歳に比べて1万円以上も少ないのだ。
これに、ふかわさんは「私、50なんですけど、泣きながらの話になりますけど、われわれはずう〜と競争、競争できたんですよ。何社もね、リクルートスーツ着て。初任給も決してね、いまと比べると高いとは言えない」と涙こそ流さなかったが、切々と訴えた。
そんな苦労をしてきたのに、「われわれのところは、(年金受給額まで)なぜ下がっているんですか。谷底世代なってしまった」と嘆いた。
これに経済評論家の加谷珪一氏が説明した。「就職氷河期世代は、本人が望まない形で非正規組になってしまった、それも続けられなくてアルバイトになってしまったという方が多くて、年金を払いたくても払えなかった、年金に加入する期間が短かったという人が多いので、もらえる年金が少なくなっているんです」と話した。
政府には「受給額の差を埋めることを最優先してほしい」
ここまでは納得して聞いていたふかわさんだったが、加谷氏が「『本人のせいだ』と言う方もいるんですけどね」と加えると、「ひえ〜」と悲鳴を上げ、「ず〜と競争、競争できたんですよオ」と憤然としている。
加谷氏は「氷河期世代の人たちが別に怠けていたわけではない。時代によって(受給額に)著しい差があるんです。政府はその差を埋めることを、(年金改革では)優先してほしいですね」と話した。与野党はふかわさんを納得させる論争ができるか。
(シニアエディター 関口一喜)