河野太郎氏、中国人「外免切替」めぐる投稿が波紋 警察庁答弁は「検討中」、公表時期も「現時点で未定」

2025年5月21日(水)16時3分 J-CASTニュース

外国の運転免許を日本の免許に切り替える「外免切替」制度を巡って、自民党・河野太郎元外相の「日本に住民票のない中国人が、来日して中国の運転免許証を日本の免許証に切り替えるのは今後認めないことを警察庁が明確にしました」というX投稿がSNSで波紋を広げた。警察庁は検討を進めている段階だとする情報が出るなど、河野氏の投稿を「嘘」だとする指摘が上がったのだ。

これを受け、立憲民主党・小熊慎司衆院議員は2025年5月21日の衆院外務委員会で、河野氏の投稿に関する事実関係を警察庁の担当者に質問した。審議官は「現在、海外の制度等の調査を行っている。その調査結果を踏まえて、外免切替制度のあり方の検討を進めている」と回答した。

「決まった話ではないということでいいんですね?」

小熊氏は21日、外免切替制度に関する河野氏の投稿を巡って、まず警察庁の方針を質問した。これに対し、答弁に立った警察庁の阿部竜矢・長官官房審議官は次のように答えた。

「観光ビザ等による短期滞在者がホテル等の滞在場所を住所として免許を取得している、あるいは、知識の問題が簡単すぎるなどの指摘を頂いている。運転免許行政を適切に行う観点から見直しの余地があると考えている。一方で、海外でも外免切替制度と同様のものがあるため、日本の制度を見直した場合、日本人の海外での外免切替にも影響が生じる恐れがあることなども考慮する必要がある」

続けて、こうした点を考慮し、「現在、海外の制度等の調査を行うとともに、これまで回答された調査結果を踏まえて、外免切替制度のあり方の検討を進めている」と説明した。

これに対し、小熊氏は「河野さんの発言は不正確で、まだ検討中ということで決まった話ではないということでいいんですね?」と質問。

阿部氏は「現在、海外の制度等の調査を行っている。その調査結果を踏まえて、外免切替制度のあり方の検討を進めている」と繰り返した。

河野氏「後退しないようにSNSを使ってピン留めしてるんだ」

最後に、小熊氏は、検討結果はいつ出るのかと質問。阿部氏は「外免切替制度のあり方の検討結果の公表については、現時点で未定ではあるが、なるべく早く明らかにしたいと考えている」と述べている。

波紋を広げた河野氏の投稿について、河野氏自身は15日、「議院内閣制だから、政府が政策変更を与党と詰めている時に野党議員に尋ねられたら、検討中と答える。野党議員に政策変更すると答えられるならば、対外的に発表する。高校の単願制をはじめ、政府がやるよという時に、後退しないようにSNSを使ってピン留めしてるんだ」とXで説明していた。

J-CASTニュース

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