鳥インフル、北海道で新たに野鳥8種の感染確認…絶滅危惧種も3種

2025年5月21日(水)8時5分 読売新聞

国内で唯一、天売島で繁殖するウミガラス=環境省羽幌自然保護官事務所提供

 高病原性鳥インフルエンザに今季、国内で新たに感染が確認された野鳥は8種で、昨季(3種)の2倍以上に上ることが環境省と北海道への取材でわかった。新たな種はウミスズメ科の海鳥が中心で、全て道内だった。同科のウミガラスなど環境省レッドリストの絶滅危惧種が3種含まれ、北海道での繁殖への影響も懸念される。

 環境省などによると、道内では今季、昨年9月から野鳥の感染が確認され、今月15日時点で114件と過去最多で推移している。当初はカラスが多かったが、3月に釧路市でウミスズメの感染が初めて確認されると、根室市や別海町など道東地方で新たな種の感染が相次いだ。

 昨季に初めて感染が確認された3種はタカの仲間などで、全て道外だった。今季は道内で新たな種の感染が相次いでいることについて、環境省は理由は不明とする一方で、海鳥などは群れで活動するため感染が広がりやすいという。

 ウミガラスは、国内では羽幌町の天売島でのみ繁殖し、昨年の飛来数は122羽。感染が確認された個体は4月に根室市で見つかり、国外の別の繁殖地を行き来していたとみられる。環境省の担当者は「天売島には他の海鳥も繁殖のため飛来しており、感染が起きないか心配している」と話す。

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