バイオリニスト・小林武史さん死去、94歳…読売日本交響楽団などのコンマス歴任

2025年5月26日(月)18時44分 読売新聞

バイオリニストの小林武史さん

 国際的に活躍したバイオリニストの小林武史(こばやし・たけし)さんが19日、膀胱ぼうこうがんのため死去した。94歳だった。告別式は近親者で済ませた。喪主は妻、明代さん。

 1931年、インドネシアのスマトラ島生まれ。音楽教育法スズキ・メソードの創始者、鈴木鎮一に師事し、55年から東京交響楽団、旧チェコスロバキアの国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団、読売日本交響楽団などのコンサートマスターを歴任した。

 71年以降はソロや室内楽の活動に専念し、世界的に知られるベネズエラの音楽教育プログラム「エル・システマ」の発展に尽力。作曲家の團伊玖磨や伊福部昭らの作品紹介にも積極的に取り組んだ。

 昨年5月に團の「バイオリンとオーケストラのためのファンタジア第1番」を読響と演奏したのが最後のオーケストラ共演となった。

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