性加害疑惑の園子温監督、YouTubeチャンネル開設で改めて主張 主文以外は「法的な拘束力ない」
2025年5月29日(木)13時40分 J-CASTニュース
映画「愛のむきだし」などで知られる映画監督の園子温氏が2025年5月27日にYouTubeチャンネルを開設し、この日東京・丸の内の日本外国特派員協会で行った記者会見の内容について改めて説明した。
「面白い話がいろいろあったけど言えなかった」
園氏は自身の性加害疑惑を報じた週刊誌「週刊女性」(主婦と生活社)と、疑惑についてツイッター(現X)に書き込みを行った俳優の松崎悠希氏を名誉毀損で提訴。23年に主婦と生活社と和解していた。
一方、松崎氏との裁判では25年5月16日に東京地裁が判決を出しており、松崎氏に22万円の損害賠償とポストの削除を命じた一方、園氏について「複数の女優に対して性的行為を要求する文面のメッセージを送信した」「性的な関係を有した女優を映画に出演させていた」とも指摘していた。
園氏は会見で、自身の潔白をあらためて強調しつつ、控訴することも表明した。また、判決文では主文のあとに上記の指摘があったことについては、「終わった後の後書き、感想みたいなところ」などと発言した。
その後、園氏は立ち上げたYouTubeチャンネルで、「記者会見で時間が無くて言えなかったこと」「『主文以外は後書き感想文』について」という2本の動画を投稿。「面白い話がいろいろあったけど言えなかったので、いまから言おうと思います」と切り出した。
「なんかうさんくさいことが起きてる」
園氏は動画の中で、「なんかうさんくさいことが起きてる」と話し、園氏を批判する人々について、
「ひとりひとりが10個以上のアカウントを持ってて、僕を攻めてくるんです。だから、いろんなところで、俺の映画をキャンセルしろとかなんかいろいろ言ってるのは、アカウント10個以上持ってる人たちが、まるで100人くらいの批判をしていると見せかけるっていう手口がある」
などと主張した。
主文以外は「裁判官が法の服を脱いで、1個人としての感想文」
また、次の動画で園氏は主文以外の判決文を「後書き感想文」と発言したことについて、「あんまり裁判詳しくないと、主文と判決文ってなにが違うの? ってなっちゃうけど、判決文っていうのは、言っちゃえば本全体です。主文っていうのは本編」と話した。
さらに園氏は、主文以外には「法的な拘束力はない」とし、「そこで認めようが認めまいがあんまり関係ないんです。これがね、あんまり分かってないし、松崎とかが盛んに『買った、認められた』って言ってるけど、認められてないです」「(判決文に)盛り込まれてないです」と反論した。
園氏は、主文以外の判決文について、「裁判官が法の服を脱いで、1個人としての感想文。『法的な証拠はないけどさ、本当はなにかあったんじゃない?』ってつぶやいただけなんです」と独自の主張を展開していた。