盾を構え建物に突入する警察官、クマ居座りを想定し迫真の訓練…出没多発の秋田で

2025年5月29日(木)16時55分 読売新聞

 秋田県警秋田中央署は28日、秋田市で建物内に居座ったクマの対処方法を確認する訓練を行った。県警によると、今年のクマの目撃情報は27日までに昨年同期比126件多い389件寄せられており、真剣な表情で取り組んでいた。

 昨年12月、同市の自動車整備会社の工場にクマが居座った際、情報共有などに時間がかかったという教訓を踏まえ、対応力の向上を目指して主催。県警や猟友会、秋田市農地森林整備課の職員など約30人が参加した。

 訓練は秋田市の交通機動隊の旧庁舎を食品加工会社に見立て、クマ1頭が居座り、襲われた人を救助する想定で進んだ。通報を受けた警察官が状況を聞き取り、盾を持って進入し、負傷者を担架で運び出した。

 次に、建物内でドローンを飛ばしてクマの位置を特定し、箱わなを玄関に設置する流れを確認。クマを捜索する際、ドローンが窓のブラインドに引っかかって訓練が中断する場面もあり、秋田中央署の高橋俊之地域課長は「ドローンの活用などについて練度をあげていきたい」と話した。

 県警によると、今月18日には鹿角市と仙北市にまたがる八幡平の登山道で、登山中の男性がクマに襲われる人身被害が発生している。

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