普通のにんにくと何が違う? 新にんにくの正しい保存法

2022年6月4日(土)5時4分 ウェザーニュース

2022/06/04 05:00 ウェザーニュース

にんにくは1年中出回っていますが、この時季、新にんにくが旬を迎えます。新玉ねぎ、新キャベツなどはよく聞きますが、新にんにくというのはあまり耳にしません。
普通のにんにくと何が違うのでしょうか。野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

新にんにくの旬は短い

「にんにくを収穫後に乾燥させずにそのまま出荷するのが新にんにくです。そのため旬は短くて、5〜6月下旬ごろです」(吉田さん)
その他にも普通のにんにくと違う特徴があるといいます。
「通常、にんにくはしっかり乾燥させて長期保存できるように処理してから出荷するので、カサカサした皮に覆われていますが、新にんにくは皮がみずみずしく、中には茎が付いたまま販売されるものもあり、まさに球根の形をしています。
新にんにくは、普通のにんにくに比べて皮がしっとりとして水分が多く、香りはよりフレッシュな感じがします。また、生で食べてみると、普通のにんにくより辛みが少なく、みずみずしさが感じられ、加熱するとねっとりホクホクした独特の食感があります。
普通のにんにくより刺激が強くないので、丸焼きや素揚げなどでもおいしく食べられます」(吉田さん)

カビに注意! 新にんにくの保存方法

乾燥した普通のにんにくよりも保存が難しいようですが、どうやって保存すればよいのでしょうか。
「新にんにくは水分が多いので、カビなどに気をつけて保存する必要があります。
冷蔵庫で保存する場合は、余分な水分を吸収させるために、新聞紙やキッチンペーパーにまるごと包み、ポリ袋やジッパー付きの保存袋に入れて口を閉じずに保存してください。閉じてしまうと湿気がこもってカビる原因になります。この保存方法で1か月弱ぐらいはもちます。
次に冷凍庫で保存する場合ですが、皮ごと1片ずつにばらし、それをジッパー付きの保存袋に入れて冷凍します。皮が簡単にむけるし、使う時は解凍しなくても包丁で切ることができるので便利です。冷凍保存の目安は3か月ほどです。
最後に常温保存する場合ですが、カビを防ぐためにネットなどに入れて風通しの良い場所に吊るしておきます。こうするとカビにくくなりますが、それでも10日間ぐらいしか保存できません。長期間保存したいなら冷凍がもっともおすすめです」(吉田さん)
他の保存法としては、オリーブオイルなどで漬け込むオイル漬け、醤油で漬け込む醤油漬けなどもあります。
にんにくには、ビタミンB1の吸収を促し、疲労回復や血液サラサラ効果があるアリシンが含まれています。アリシンは加熱によりスコルジンという物質に変化し、強力な抗酸化作用を持つといわれています。
まさにいまが旬の新にんにくを入手して、フレッシュさを味わってみてください。

ウェザーニュース

「新玉ねぎ」をもっと詳しく

「新玉ねぎ」のニュース

「新玉ねぎ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ