“葉”や“色”など大事なポイントは3つ! 美味しいパイナップルの選び方

2023年6月21日(水)9時15分 ウェザーニュース

2023/06/21 09:03 ウェザーニュース

夏のトロピカルフルーツの代表といえばパイナップル。パイナップルは1年中輸入されているので、輸入物には特に旬はありませんが、沖縄などで生産される国産パイナップルは今がまさに旬です。
ウェザーニュースが「生のパイナップルを購入したことがありますか?」というアンケート調査を実施したところ、「ある」が59%、「ない」が41%という結果で、多くの人が生のパイナップルを購入したことがあるようです(2023年6月17〜18日実施、9,549人回答)。
旬の時季になり、スーパーなどの店頭でも生のパイナップルを見かける機会が増えましたね。
品種もたくさんあるパイナップルですが、ほとんどの品種で共通するおいしいパイナップルの選び方があるそうです。「糸満フルーツ園 けんちゃん」(沖縄県)の上原けんゆーさんに、おいしいパイナップルの見分け方を3つのポイントに分けて教えていただきました。

国産パインの旬は4月から8月

パイナップルは世界各国から輸入され、種類も豊富です。
「輸入物は、主にタイ、ブラジル、コスタリカ、フィリピン、台湾からで、特にフィリピンからの輸入が90%以上を占めています。これらの国では1年中収穫できるので、基本的に旬はありません。
一方、国産パインは石垣島が4月下旬から7月下旬、沖縄本島が5月中旬から8月初旬が旬なので、ちょうど今ごろが出盛りの時季になります」(上原さん)

美味しいパイナップルの選び方

早速、上原さんにおいしいパイナップルの選び方を教えていただきましょう。大事なポイントが3つあるといいます。

(1)冠芽がないもの

「パイナップルの葉の先には、冠芽(かんが)といわれる芽の部分、成長点があります。これが切り取られたものを選んでください。
冠芽があると、そちらに栄養がいってしまい、果実に栄養が回りにくくなります。冠芽がないと、鮮度があまりよくないように見えますが、この方が果実にしっかりおいしさがのっているものが多いのです」(上原さん)

(2)全体的な色合いにムラがないもの

「パイナップルは、ブロックになっているように見える1つひとつに花がついていて、果実になり、それが集まった集合体です。これら集合体は、下の方から熟して甘くなり始め、葉の付け根が最後に熟して完熟になります。
選ぶ際には、下部と上部の色のムラがあまりなく、全体が黄色またはオレンジ色になっているものを選んでください。というのも、パイナップルは追熟しないので、たとえば上部が緑色のものは、いくら置いても黄色くならず、多少酸味がやわらぐことはありますが、糖度はあがりません」(上原さん)

(3)局所的な傷みがないもの

「パイナップルは重量があるので、置かれた時の下の部分に自重で傷みが出ることがあります。販売する際には立てて置かれることが多いので、特に下部を見てください。
黒くなっている部分や、つぶれて果汁が出ている部分、すれている部分がないものを選んでください。小型のものはあまりありませんが、大型のものは特に注意が必要です」(上原さん)
買って来たパイナップルは、葉を下にして(冠芽が付いているものは切り取ってから)さかさまにして冷蔵庫の野菜室で保存すると、下の部分が傷まず、また糖分が全体に回っておいしくなるそうです。
夏の肌対策に効果のあるビタミンCをたっぷり含んだパイナップル。3つのポイントを忘れずに、おいしくいただきましょう。

参考資料など

取材協力/けんゆーさん(https://www.instagram.com/kenyu.uehara)

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