雨の日におすすめの漢方は?

2018年7月4日(水)11時30分 ウェザーニュース


2018/07/04 11:20 ウェザーニュース

雨の降る日が多いこの時期は、梅雨空と同様、心までどんよりとブルーな気分になることも。なんとなく身体のだるさを感じたり、胃腸の調子が思わしくなくなったりするのも梅雨シーズンならではの特徴です。
心と身体のプチ不調を感じたとき、「薬を飲むことには抵抗があるものの、サプリメントでは物足りない……」という場合がありますね。そんなときにおすすめなのが「漢方」です。

「病気を治す」より「病気にならない」を目指す漢方薬

「漢方は、私たちが本来持っている自然治癒力を高め、心身を内側から整える力があります」と話すのは、『40代からは漢方でやせる、若くなる』の著者で薬剤師の久保田嘉郎さん。
漢方は「病気を治すこと」より、「病気にならないこと」を目指すもの。「服用することで天然のパワーを丸ごと心身に取り入れることができる」といいます。

プチ不調の原因は「湿度の高さ」だった!?

「梅雨のシーズンにめまい、ふらつき、頭痛、体が重だるい、下痢、むくみなどの不調を感じる人は少なくありません。これらは、この時期特有の『湿度の高さ』も原因のひとつ。さらに、気候の変化だけではありません。冷たい食べ物や飲み物を過剰にとることで体内に余計な水分をためてしまうこともあります」と久保田さん。
つまり、外気の湿気と体内の水分の両方が過剰になることでプチ不調を引き起こしている可能性があるというのです。
そこで、久保田さんに梅雨の時期ならではのプチ不調におすすめの漢方を紹介してもらいました。

【症状別おすすめ漢方薬】

・めまい、ふらつき、頭痛、下痢におすすめの漢方薬は?
→五苓散(ごれいさん)
・下痢、むくみにおすすめの漢方薬は?
→胃苓湯(いれいとう)
・体が重だるい、疲れを感じるときにおすすめの漢方薬は?
→補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

漢方薬はどこで手に入る?

それでは、いざ「漢方を試してみたい」と思ったときにはどうしたらいいか。一般的に、私たちが漢方薬を入手できる主な場所は次の3ヵ所です。
・漢方薬局……専門の薬剤師が本人に合った漢方薬を調剤する。生薬そのものを煎じて服用するという漢方薬本来の「煎じ薬」を取り扱う場合が多い。保険はきかず自費になる。
・医療機関……漢方の専門医とは限らないが、医師の診断のもとに処方される。大手製薬会社のエキス剤が中心で保険がきくものが多い。
・ドラッグストア……店により品揃えに差があるが、手軽に廉価で漢方薬を入手できる。ただし、「粉薬」や「錠剤」が多く、生薬含有量は控えめ。
これらの選択肢のなかから目的や費用を基準に選び、梅雨の時期のスッキリしないプチ不調を改善しましょう!


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