九州北部地方が梅雨明け すべての地域で梅雨が終了

2023年7月25日(火)11時0分 ウェザーニュース

2023/07/25 11:04 ウェザーニュース

今日7月25日(火)、福岡管区気象台は山口県を含む九州北部地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。
平年よりも6日遅く、昨年より3日遅い梅雨明けとなりました(速報値)。梅雨の期間は平年と比べて12日間長くなりました。
これで梅雨入り・梅雨明けの発表がない北海道をのぞき、全てのエリアで梅雨明けが発表されたこととなります。

2015年以来の一番遅い梅雨明けに

各地の梅雨入り/梅雨明け日

多くの年では、太平洋高気圧が本州付近への張り出しを強め、梅雨前線が北上することで梅雨明けとなります。
ただ、今回の場合はここ数日、天気図には梅雨前線が描かれておらず、梅雨前線の活動は不活発になっていました。今日はほとんどのところで朝から晴れており、梅雨明けの発表に至ったと考えられます。
なお、九州北部が最も遅い梅雨明けとなるのは、2015年以来8年ぶりのこととなります。
▼気象庁の発表
九州北部地方の梅雨明け
 平年より6日遅く、昨年より3日遅い
・梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
・春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討の結果、期日が見直しされる場合があります。
▼梅雨期間降水量(5月29日から7月24日まで)
     降水量     平年値
下関  879.5 mm   541.2 mm
山口  926.0 mm   593.5 mm
福岡  767.5 mm   516.6 mm
佐賀 1107.0 mm   662.1 mm
大分  639.5 mm   555.0 mm
長崎  631.5 mm   594.5 mm
熊本  754.0 mm   802.6 mm
たびたび強まった梅雨前線の活動により、雨量が平年よりも多くなったところがほとんどです。

この先の天気予報

週間天気

この先も、7月末にかけては晴れる日が多くなります。湿った空気の影響で短時間の雨が降る日もありますが、前線の影響で天気がぐずつくことはなさそうです。
最高気温は35℃前後の厳しい暑さが続くため、こまめな水分補給を心がけるなど熱中症予防を万全に行ってください。

梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値 秋に見直されることも

梅雨は大雨による災害が発生しやすい時期であり社会的関心が高いことから、気象庁では現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、速報的に「梅雨入り」「梅雨明け」の発表を行っています。
あくまで予報を用いた速報であるため、平年値等の統計に用いられる確定値は、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることがあります。
昨年も梅雨入り・梅雨明けの期日は秋になってから大幅に見直しがなされ、20日間以上もの大修正となった地域もありました。

梅雨入り・梅雨明けの発表で用いられる地域区分

【沖縄地方】
 沖縄県
【奄美地方】
 鹿児島県(奄美市、大島郡、十島村)
【九州南部】
 宮崎県、鹿児島県(薩摩地方、大隅地方、種子島・屋久島地方)
【九州北部地方(山口県を含む)】
 山口県、福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県
【四国地方】
 香川県、愛媛県、徳島県、高知県
【中国地方】
 鳥取県、島根県、岡山県、広島県
【近畿地方】
 京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県
【東海地方】
 静岡県、岐阜県、三重県、愛知県
【関東甲信地方】
 東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県
【北陸地方】
 新潟県、富山県、石川県、福井県
【東北南部】
 山形県、宮城県、福島県
【東北北部】
 青森県、秋田県、岩手県
※北海道は梅雨前線の影響が明瞭にならないため、気象庁の発表対象外です。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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