週刊地震情報 2023.7.30 日向灘で震度3の地震 前週の震度4とは離れた震源

2023年7月30日(日)10時45分 ウェザーニュース

2023/07/30 10:09 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は、前週よりも少ない水準です。九州で地震の発生が目立ち、特に日向灘など太平洋側で多く起きています。
震度3以上を観測する地震は全国で4回発生しました。(7月24日〜30日10時の集計)

国内:日向灘で最大震度3の地震

日向灘の地震

26日(水)14時59分頃、日向灘を震源とするマグニチュード4.4、深さ42kmと推定される地震が発生しました。この地震で宮崎県宮崎市、西都市、高鍋町、川南町、美郷町で最大震度3を観測しています。
地震のメカニズムは北北西ー南南東方向に張力軸を持つ正断層型で、若干、横ずれ成分があると解析されています。
プレート境界よりも震源が深いことや、地震のメカニズムなどから、沈み込むプレート内部で起きた地震とみられます。震源は少し離れているものの、22日(土)の最大震度4の地震と似たタイプです。

国内:鹿児島湾で震度2 桜島の火山性地震

鹿児島湾の地震

26日(水)10時54分頃、鹿児島湾を震源とするマグニチュード3.1、深さ4kmと推定される地震が発生しました。この地震により鹿児島市で最大震度2の揺れを観測しています。
この地震は桜島の火山性地震とみられています。桜島では24日(月)頃から地震が増え、26日(水)には体に感じないものを含む141回の火山性地震を観測しました。27日(木)以降は地震の回数が減少し、活動は落ち着いた状況です。

世界:南太平洋でM6.4の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。最も大きな地震は南太平洋で起きたマグニチュード6.4です。
日本時間の26日(水)夜、南太平洋・バヌアツの近海を震源とするマグニチュード6.4、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは東北東ー西南西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。
地震の規模がそれほど大きくなかったため、津波の発生はありませんでした。
バヌアツ近海は太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界に位置し、プレート同士が複雑に入り組んでいるため、様々なタイプの地震が発生します。今回の地震の発生後はマグニチュード5前後の余震とみられる地震が多発し、29日(土)にかけて活発な状況が継続しました。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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