雨雲は九州北部から離れ南下傾向 15日夜から再び大雨警戒

2021年8月14日(土)22時30分 ウェザーニュース

2021/08/14 22:30 ウェザーニュース

活発化した秋雨前線の影響で激しい雨が降り続き、西日本や東日本で大雨となっています。記録的な大雨となっている福岡県、長崎県、佐賀県、広島県には大雨特別警報が発表中です。
九州北部では雨が小康状態になりつつあり、15日(日)の昼間はこの状態が続く予想です。ただ、15日(日)夜から再び雨が強まり、週中頃にかけ大雨となるおそれがあるため警戒を緩めないでください。

佐賀県で降りはじめからの雨量が1000mm超える

土砂災害の危険度分布

秋雨前線に向かって南西から暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、大気の状態が不安定となり雨雲が発達しやすくなっています。
11日(水)から14日(土)21時までの期間雨量は、佐賀県嬉野市のアメダス嬉野で1023.5mmを観測。このほか福岡県、長崎県など広い範囲で総雨量800mm以上の記録的な大雨となっています。
このため、土砂災害の危険性が広範囲で高くなっていて、少しの雨が降っただけでも災害が発生する危険性が高い状況といえます。崖の近くなど土砂災害の発生しやすい地区にお住まいの方は、早めの避難を心がけるとともに、市町村から発表される避難指示などの情報に注意してください。

大雨は来週中頃まで続くおそれ

18日(水)朝までの予想積算雨量

15日(日)は前線が南下して九州北部から離れるため、豪雨となった地域では雨は小康状態となる見込みです。一方、関東や東海など太平洋側で激しい雨となるため、これまであまり雨が降っていない地域でも警戒が必要になります。
15日(日)夜以降は再び前線の北上が予想され、18日(水)頃にかけて大雨の続くおそれがあります。
今後新たに降る18日(水)朝までの雨量は、西日本から東日本の広い範囲で200mm以上、九州や四国、東海などの多い所では300mmを超える予想となっています。すでに災害が発生している上に、これだけの雨が降りますので被害の拡大に最大限の警戒が必要です。

豪雨災害の拡大に厳重な警戒を

九州の一部では2018年に発生した、いわゆる「西日本豪雨」を上回る雨量になっており、大規模な災害が複数の地域で発生することが懸念されます。
最新の気象情報や、自治体からの避難情報を小まめに確認し、逃げ遅れる前に危険な場所から避難が出来るように心構えを高めるようにしてください。「自分は大丈夫」という心理が働きやすくなるため、避難の際は周囲の人とも声を掛け合い、遠方に住む家族などにも避難を呼びかけるなども有効です。また、避難の際に新型コロナ対策用品もまとめておくと良さそうです。
このほか、電車の運休や道路の通行止めなども各地で発生し、社会的な影響が大きくなる懸念があるため、様々な影響を想定しておいてください。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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