スーパーのロピア、イトーヨーカドーの7店舗を継承 全国展開を加速へ

2024年2月12日(月)16時28分 財経新聞

 セブン&アイ・ホールディングス傘下の総合スーパー・イトーヨーカドーが北海道と東北・信越地方の計17店舗を順次閉鎖し、撤退することが明らかになる中、食品スーパーの「ロピア」を運営するOICグループが北海道など5道県の7店舗を継承する。ロピアの店舗は関東を中心に全国展開を急いでいるが、これで一気に全国展開が進むことになる。

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 OICグループが継承する店舗は、屯田店(札幌市北区)、琴似店(同西区)、青森店(青森市)、弘前店(青森県弘前市)、花巻店(岩手県花巻市)、丸大新潟店(新潟市中央区)、アリオ上田店(長野県上田市)。8月ごろから2025年3月ごろまでの間に順次、事業継承する。

 ロピアは国内85店舗を展開。OICグループの本社がある神奈川県の28店舗など、山梨県を含めた関東地方に59店舗、東海地方に5店舗、関西地方に16店舗、九州地方に4店舗、東北地方に1店舗を設けている。東北地方の店舗は仙台市青葉区の仙台ヨドバシ店だけで、北海道と信越地方、宮城県以外の東北地方が初進出となる。

 2010年代までは関東地方だけで店舗展開していたが、2020年に関西地方、2022年に東海地方と山梨県、2023年に九州地方と東北地方に進出した。価格と品質の両面で高く評価する消費者が多く、ここ数年急激なペースで店舗網を拡大している。国外では台湾に3店舗を出している。

 イトーヨーカドーは北海道で6店舗、東北地方で8店舗、信越地方で3店舗を運営してきたが、苦しい経営が続き、セブン&アイ・ホールディングスが本拠の関東地方に店舗網を集約する方針を打ち出していた。OICグループが継承する店舗以外では、宮城県石巻市の石巻あけぼの店をヨークベニマル、札幌市東区のアリオ札幌店をダイイチが引き継ぐ。

財経新聞

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