仮想通貨で副業 アルトコインとは? ビットコインとの違いは?

2025年2月23日(日)15時47分 財経新聞

 ビットコインに注目が集まる中、副業として仮想通貨投資を検討している人もいるだろう。ビットコインについて調べる中で、「アルトコイン」という単語を目にする機会が多いかもしれない。本記事では、仮想通貨のアルトコインとは何か、ビットコインとの違いなどについて紹介する。

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■アルトコインには実用性のあるものが多い
 アルトコイン(Altcoin)とは、「代替(alternative)コイン(coin)」の略称で、ビットコイン(BTC)以外の仮想通貨を指す。仮想通貨市場には現在数千種類以上のアルトコインが存在し、それぞれに異なる特徴や用途がある。

 アルトコインの多くは、ビットコインの技術をベースに開発されている。そして取引速度の向上、手数料削減、セキュリティ強化など、ビットコインの課題を克服することを目的としたものが多い。またスマートコントラクトや分散型アプリケーション(DApps)など、ビットコインにはない機能を備えているものもある。

 ビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれ、金のように、価値の保存手段としての役割が強調されている。一方アルトコインには、決済手段や金融システムの改革を目的としたものなど、多様な種類が存在しているのだ。

 ビットコインに次いで知名度の高い仮想通貨にイーサリアムがあるが、このイーサリアムはアルトコインの代表格でもある。両者を比較すると、まず大きく異なるのが発行枚数だ。

 ビットコインの発行枚数は2,100万枚の上限がある。一方でイーサリアムには、発行枚数の上限がない。現在のイーサリアムの発行枚数は約1.2億枚であり、ビットコインとは大きな差がある。ビットコインの発行枚数はイーサリアムに比べて少なく、かつ上限もあるため希少性が高い。これが、ビットコインの価格がアルトコインに比べて高い理由のひとつだ。

 またイーサリアムは、スマートコントラクトを搭載している特徴がある。スマートコントラクトとは、第三者を介することなく取引や契約が行える、自動プログラムである。

 人間が介在せず、ブロックチェーン上のプログラムで仮想通貨取引ができるため、セキュリティ性や匿名性が高い。そのためイーサリアムは、NFTやDeFi(分散型金融)、DAppsといった多様な分野やサービスに利用されている。

 ビットコインは、貴金属である金のように、それ自体に価値を有している。一方で、イーサリアムのようなアルトコインは、様々な実用性などによって価値を生み出してるのが大きな違いだ。

■アルトコインは少額投資が魅力的だが、リスク分散も肝心
 アルトコインのメリットには、まず高い成長ポテンシャルが挙げられる。アルトコインの多くは、新しい技術や独自のユースケースを持つため、市場が拡大すると価格が大きく上昇する可能性がある。例えばイーサリアム(ETH)は、スマートコントラクト機能の普及に伴い、数年間で価格が大幅に上昇した。

 加えて、一般的にアルトコインはビットコインと比べて価格が低い。低価格から参入できることは、副業で仮想通貨投資を検討している人にも魅力的だろう。ビットコインは価格が高騰しており、1BTCを購入するにはある程度の資金が必要だ。しかしアルトコインは、比較的低価格で取引できるものが多く、少額から投資を始められる。

 イーサリアムだけでなく、アルトコインには様々な種類がある。そのため、自分の投資スタイルに合わせた選択が可能だ。特定の分野に強みを持つプロジェクトに投資することで、高いリターンを得るチャンスが期待できる。

 だがアルトコインの投資には、デメリットもある。価格変動が激しい点は、中でも大きなデメリットだ。アルトコインは、市場の影響を受けやすく、価格が急激に変動することがよくある。例えば、数時間で価格が数十%変動することもあり、短期間で利益を得ることも損失を出すこともあるのだ。

 加えてビットコインに比べて、アルトコインは取引量が少なく、流動性が低い傾向がある。そのため、大量の売買が発生すると価格が急変しやすく、市場が安定しにくい。アルトコインの中でイーサリアムの人気が高いのは、流動性が高いことも理由になっている。

 またアルトコインは多数あるため、中には、プロジェクトの開発が途中で停止したり、詐欺的なものもある。ホワイトペーパー(開発計画)やチーム情報を確認し、信頼できるプロジェクトを選ぶことが重要だ。

 アルトコインに投資する際も、分散投資でリスクを抑えるのは重要なポイントだ。さらに、損切り(ロスカット)の基準を決めておくといいだろう。独自の利益確定の目標を設定し、欲張りすぎないことも大切である。安全性に注意すれば、アルトコインは魅力的な投資先となるだろう。

財経新聞

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