【ある大富豪の教え】お金持ちに貧乏な人が多い意外な理由

【ある大富豪の教え】お金持ちに貧乏な人が多い意外な理由

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短時間で成果を出している人がいる一方、頑張っているのに成果が出ない人もいる。この違いは何だろう？ 経営の最前線で20年以上、成果上げられる人と上げられない人の差を研究してきた人物がいる。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。注目の最新刊『チームX(エックス)』は「世界的にみても極上レベルのビジネス書」（神田昌典氏）と評され、デビュー作『売上最小化、利益最大化の法則』は「20年に一冊の本」（人気会計士）と絶賛された。そして今、「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題となっているのがベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』だ。本稿では【がっちりマンデー！！】SNSで「ニトリ」似鳥会長と「食べチョク」秋元代表から「2022年に読んだオススメ本3選」に選抜された本書から一部を抜粋しながら、「最短時間で最大の成果を出す方法」を紹介する。

なぜ、お金持ちに貧乏な人が多いのか

「あなたは忙しいですか？」と聞かれると、多くの人は

「忙しくて時間がない」と言う。

　そして、

「あなたはお金が十分に足りていますか？」と聞かれると、

「もう少しお金にゆとりがあれば……」と答える。

　仕事を手作業でやっていた数十年前に比べ、さまざまな電化製品やIoT（Internet of Things：モノのインターネット）が普及し、時間やお金にゆとりができるはずなのに、なぜ時間もお金も足りないのか。

　それは、ここ数十年で人間は「お金や時間を生み出す」のは格段にうまくなったが、「お金や時間を使う」のはまったくうまくなっていないからだ。

ある大富豪の教え

　ある大富豪から聞いたエピソードがある。

「私はサラリーマンのときは年収300万円だった。1年の生活費が301万円かかり、常に1万円足りなかった。こんな生活は嫌だと思い、一念発起して起業し、10年かけて年収5000万円になった。でも1年の生活費が5001万円かかり、やっぱり1万円足りないんだ」

　大富豪は笑っていたが、その後、いろいろなお金持ちを研究するうちに、「お金持ちには貧乏な人が多い」とわかってきた。

　月半ばくらいに会うと、平気で大金をポンポン使って羽振りがいいが、月末になると「お金が足りない」と走り回り、

「1万円貸して！ あと3日すると100万円入ってくる。そうしたらすぐに返すから」

と言う。

　この人はお金持ちなのか、貧乏なのか、よくわからない人が世の中には数多くいるのだ。

（本稿は『時間最短化、成果最大化の法則』の一部を抜粋・編集したものです）