HTC、5GエッジクラウドVR技術を日産自動車に導入
2025年3月5日(水)11時47分 PR TIMES
2024年 - スマートフォンおよびバーチャルリアリティ(VR)プラットフォームの革新とエコシステムのリーダーであるHTCは、5Gソリューション開発を専門とするグループ企業「HTC G REIGNS」を通じて、革新的な「HTC G REIGNS ローカル5GネットワークおよびエッジクラウドVRソリューション」を日産自動車株式会社(以下、「日産自動車」)に導入しました。このソリューションは、設計協働環境における従来の課題を克服し、5G無線VR技術の産業デザイン分野での先進的な適用例を打ち立てました。この革新技術により、日産自動車のデザインチームは安定性、低遅延、高セキュリティを兼ね備えた没入型協働環境を手に入れ、設計効率の大幅な向上とチーム間の潜在的な創造力を引き出しました。
大規模な没入型設計協働環境の実現
日産自動車は長年にわたりHTC VIVE VR技術を活用し、3Dデジタルモデルを仮想現実環境に直接導入することで、車両の外観や内装デザインの全体像を直感的に確認してきました。しかし、デザインの精密度のニーズが高まり、チーム規模が拡大する中で、従来の無線通信技術では遅延や帯域幅の制約により、映像の不安定や瞬断が頻発していました。
HTC G REIGNSの「ローカル5GネットワークおよびエッジクラウドVRソリューション」を採用することで、日産自動車は安定性、高速性、低遅延を備えた没入型VR無線設計環境を構築しました。PCとヘッドマウントディスプレイがローカル5Gネットワークを介してクリーンかつ干渉のないセキュアなネットワークに接続され、高速通信とクラウドコンピューティング技術を組み合わせることで、ほぼ遅延のない体験を実現しました。このソリューションは、機密データのセキュリティを確保するとともに、デザインチームが高精度の設計協働をリアルタイムで行い、製品開発サイクルを加速し、意思決定の質を向上させることで、デザイン開発プロセスに新たな進展をもたらしました。
技術的なハイライト
- ローカルネットワークの高セキュリティ性:ローカル5Gネットワーク環境を基盤とし、デザインデータの漏洩リスクを低減。
- エッジコンピューティングによるリアルタイム処理:リモートストリーミング管理と連携し、高解像度3Dモデルの即時レンダリングとインタラクションをサポート。
- 柔軟かつ効率的な設計協働:最大10数人までの同時ディスカッションをサポートし、製品開発および意思決定サイクルを短縮。
HTC G REIGNS総経理の童子勳は次のように述べています。
「HTC G REIGNSのローカル5Gネットワークは、リモートストリーミング管理、エッジコンピューティング技術、オープンアーキテクチャ標準を満たすネットワークシステムを組み合わせ、高いセキュリティ、低コスト、柔軟なモジュール型サービスを実現します。私たちは日産自動車のデザインチームが、高精度3Dレンダリングとスムーズな操作をサポートする安定かつセキュアな没入型デザイン環境を構築できたことを嬉しく思います。この技術革新は、製品開発のスピードを加速させるだけでなく、デザイン開発のコミュニケーションに新たな協働モデルを提供しました。」
統合されたエンドツーエンドソリューション
「HTC G REIGNS ローカル5GネットワークおよびエッジクラウドVRソリューション」は、HTCの業界をリードする5Gスタンドアローン(SA)技術を活用し、エンドツーエンドのローカルネットワークソリューションを提供します。このソリューションは、リモートストリーミング、エッジコンピューティング、高セキュリティのネットワーク保護機能を統合し、高速通信、低遅延、広範な接続を可能にします。リアルタイム映像監視、XRアプリケーション、4Kおよび8Kビデオなどの大容量データアプリケーションに対応します。
さらに、Open RANオープンアーキテクチャ設計に基づき、「規格適合機器」であれば「仮想基地局」を構築でき、従来の通信設備への依存を大幅に削減します。これにより、企業の導入コストを引き下げ、データセキュリティニーズに対応した堅牢な保護メカニズムを提供します。また、VRデバイス、スマートフォン、PC機器をフルサポートし、多様なエンドユーザーアプリケーション要件を満たします。
HTC G REIGNSは、エンタープライズローカル5Gネットワークの応用シナリオをさらに拡大し、各業界におけるデジタル化と没入型アプリケーションの深い発展を推進していきます。
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< HTCについて >
HTCは、1997年の設立以来、スマートフォンやVIVEバーチャルリアリティ(VR)エコシステムの開発を通じて、多くの革新的な製品を市場に提供してきました。受賞歴も豊富で、業界初の実績を数多く打ち立て、世界的な技術革新のリーダーとして認識されています。
HTCの最初の製品は、タッチスクリーンを備えたWindowsベースのPDAであり、この製品は「スマートフォン」という用語が生まれる約10年前に市場に登場しました。それ以来、HTCは世界初のAndroidスマートフォン、世界初の3G、4G、LTE対応のスマートフォン、そして世界初のデュアルレンズカメラを搭載したスマートフォンなど、業界で数多くの「世界初」の製品を発表してきました。2016年には、世界初のルームスケールVRデバイスを発売し、2021年には軽量型のVRゴーグルを、2023年にはAll-in-One型のXRヘッドセットを発表しました。同年には、空間コンピューティングに対応した3D仮想プラットフォーム「VIVERSE」も導入しました。HTCのビジョンは、VIVE Realityの初期段階から、テクノロジーと人間性を完璧に融合させ、人々の無限の想像力を解き放つことにあります。未来の技術を現実のものとし、現実の枠を超えて、より多くの可能性を探求できる世界を実現することに取り組んでいます。詳細は、www.htc.com をご覧ください。