「複眼経済塾」の投資家教育:各地方の背景を知り「利他利己」の理念へと行きつく「投資ツーリズム」発展の裏側

2024年3月29日(金)9時44分 PR TIMES STORY

「わかりやすく、楽しく、真面目に」経済を学び「自律した経済人」を育てるというコンセプトを掲げ、「複眼経済塾」を主宰して実質10年目を迎える渡部清二。筑波大学工学部を卒業後、野村證券に入社。個人投資家向けの資産コンサルタントや、機関投資家向けの日本株セールスマンとして、飛ぶ鳥落とす勢いでエリート街道を爆進していたのも束の間。大病を患い闘病生活へ。生死をさまよい復帰し敏腕営業マンとして活躍した上で、野村證券を退職。1年間の無職生活で見聞を広めて一念発起。起業した「四季リサーチ(複眼経済塾の前身)」が、経済を学ぶ社会人スクールとして認知され、書籍出版で一躍、時の人となり、現在は多方面で活躍中。2015年から、投資と地方企業、産業資産訪問を融合する「投資ツーリズム」を自ら率先して実践し、商標登録で活動を加速を目指す。渡部が思い描く、投資とツーリズムがもたらすストーリーとは?

地方活性化への新提案「投資ツーリズム」 地域訪問で歴史や文化を知り新たな日本経済の形を見る。

2014年にスタートした「複眼経済塾」は、社会人が楽しく経済を学ぶユニークなコンテンツが口コミで話題を呼び、現在、塾生1,200人を超える人気のスクール。セミナーや経済交流会を開催する他、日経CNBCのYouTube「複眼流 投資家道中ひざくりげ」<https://www.nikkei-cnbc.co.jp/program/hizakurige>では、渡部塾長が自ら全国の産業遺産や地元企業を巡って、その土地の風土に触れる新手の紀行番組を展開。「複眼」というネーミングそのままに、様々な視点から情報を発信するイノベーティブなツーリズムを提案した。

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渡部「ここ数年『投資ツーリズム』というキーワードが世に注目され始めています。私は元々、日本株に特化した投資を扱っている事から、全国の地方企業の株主総会にも数多く出席し、投資という視点から見る国内ツアーをこの9年間で50回以上開催してきました。そして今年、満を持して『投資ツーリズム』の商標登録を取得したという経緯なのです」

ー渡部塾長のヴィジョンは、「美しい日本を支える」に尽きるという。投資というと、とかく株の上昇や儲けを追い続ける傾向が強いが、これに歯止めをかけたかったから。「企業やその背景を知る事で投資をしようよ」と訴えてきた「複眼経済塾」の方針ともリンクしている。

渡部「そんな私の想いを具現化しているのが『投資ツーリズム』です。訪問する地域の経済の基盤となってきた歴史や文化はもとより、ウェルネスや食体験などを通して、地方再生に貢献する。その結果、自分自身の心の豊かさや人脈も広がっていきます。社会人になってからの人脈は、かけがえのない財産。同じ視野を持って学ぶ仲間たちや、その土地その土地の方々との交流で、人生が楽しくなりませんか?このように、多くの経済を派生させていき、人との繋がりを生み出していくのが『投資ツーリズム』の最大の魅力だと考えているのです」

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日本の産業原点を巡るユニークな学びの旅

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ー渡部塾長が主宰する「複眼経済塾」では、「複眼リサーチ」と銘打って2015年から日本の原点の産業を見に行くツアーを開催し、これまで全国50ヶ所以上を訪れてきた。毎回テーマを設定し、テーマに沿った企業や記念館をはじめ、神社や食事処の他にも、エンタテインメント性の高い内容もプランに加えているという。

渡部「例えば、徳島県の特産物である柚子搾り体験や、『原発廃炉に向けた大きな一歩』をテーマに掲げた福島県訪問。またある時は、知られていない神社やUFOが頻繁に目撃されるという「UFOふれあい館」を訪れたこともあります。すると企業訪問だけでは得られない大人の遠足的な内容が評判を呼んで、とても好評でした。当初は、企業リサーチを目的として始めたツアーが『これは、経済から観光までの全てが詰まった投資ツーリズムという考え方ではないだろうか?』と、閃いたのです」

ー初開催は、2015年の茨城県日立市で、テーマは「日立製作所発祥の地」。日立製作所を起点に、日立のルーツとなる日鉱記念館→御岩神社で心を清め→あんこう料理に舌鼓を打つ。ツアーでは、普段行かないような付加価値となる場所を必ず付けたいと考え、常陸国最古の霊山の麓にあるパワースポットである御岩神社を加えた経緯もあったという。そして、渡部自身がツアー内容を充実させたい気持ちが高まっていき、ついには神社検定1級に加え、日本酒検定準1級や唎酒(ききざけ)師の資格も取得。「投資ツーリズム」が仕事というよりライフワークになってきている。

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25年で100冊の会社四季報を読破 経験から裏打ちされた投資への結論と地方に眠る持続的経済成長の鍵

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渡部「私の投資の原点は、25年間以上読み続け100冊以上読破した『会社四季報』です。読破のきっかけは、野村證券時代、厳しい上司から命じられたからなのです。分厚い『会社四季報』を隅から隅まで丁寧に読み込む事により、立板に水の如く、経済の流れが手に取るように理解出来るようになりました。非常にアナログな方法ですが、『新聞の切り抜き』と『指標ノート』と共に、私にとって、三種の神器となっています。『指標ノート』とは、エクセル入力でなくペンを使って、株価と金利と為替レートなどをA4のノートに書き出すマーケット・ノートの事です。詳細は「10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート」<https://books.rakuten.co.jp/rb/17386027/?l-id=search-c-item-text-02>に記述しました」

ー近著「四季報を100冊読んでわかった投資の極意」<https://books.rakuten.co.jp/rb/17332352/?l-id=search-c-item-text-01>では、大義なき儲けを求めると破滅する、と断言している渡部。そんな風に、真面目にコツコツと続けてきたが、昨年上梓した書籍「株主総会を楽しみ、日本株ブームに乗る方法」<https://books.rakuten.co.jp/rb/17473693/?l-id=search-c-item-text-01>では、株主総会の実態を包み隠さず赤裸々に綴った内容がユニークな視点と評され、数多くのメディア取材を受ける。その結果、それまで投資や株主総会に興味のなかった層や女性にも一気に認知が高まっていった。

渡部「株式市場は、数字が全て。でも、私はずっと三種の神器と行動力と自分の眼を信じてきました。一攫千金を狙うユニコーン企業ではなく、地に足の着いた企業の産業発祥は、必ず地方に存在しています。つまり、地方にお金を落とせば、日本全体が豊かになる構図が見えるのです。だから私は、日本全国をまわって、投資とツーリズムを確立させたいと思います」

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「利他利己」幸せの連鎖を生む投資ツーリズムの理念 長期的視点を持つ投資家を育てる

今年の「複眼経済塾」は、渡部の大好きな司馬遼太郎の「龍馬が行く」の産業版とも言うべき「街道を行く」の如く、突き進む予定だ。具体的には、伊勢志摩を案内するプライベート・ガイドのサービスを2月からグループ会社で本格的にスタート<https://www.atpress.ne.jp/news/385158>。また、「複眼経済塾」自体のコンテンツもどんどん進化させていくと意欲的。

渡部「より専門性に特化したオンリーワンの講師を揃えた新体制に変わります。ここ最近で特筆すべき変化は、株式市場という特殊な世界の特性から、塾生の男女比率が7:3と男性が多かったのですが、近々では、ワークショップ参加者の男女比率が遂に逆転しました。そんな新時代の息吹きを肌で感じ、私が展開するコンテンツを、今年は縦にも横にも広げていこうと考えているのです」

ーまた、昨今の人材不足問題や高齢化社会にも果敢に挑戦していく。例えば、65歳で退職したものの、体力も知識も経験値もある、高いプロ意識を持つシニア世代に、門戸を広げていきたいと構想している。雇用問題も、渡部にとっては、これまでの投資人生で培ってきた審美眼を活かす事が出来るコンテンツだから。

渡部「私は経営者ですが、教育者でもあります。今だから告白しますが、未曾有の東日本大震災発生時、『勤勉な』証券マンだった私は『来週、どんな会社の株が震災による特需の恩恵を受けて儲かるのだろうか?』と、不謹慎な考えが脳裏をよぎった、苦い経験を持っています。金融の世界では、短期的かつ断面しか見ない傾向があるので、そのような思考回路が作動したのでしょう。そんな猛省を経て、持続可能で多様化した社会に適合する、意識の高い投資家を育てあげるのが、今の私のミッションです。とはいえ、別に特殊な事をやっているのではありません。自分達の活動は、あくまで本質を真面目にやっているだけ。『EVカーに乗っているからエコロジーだ』『チャリティー活動をアピールして企業イメージを上げたい』と考えるような、短絡的な発想は見透かされてしまうのが今の時代です。栄光と挫折を味わい、何よりも生死の境をさまよった自分が、皆さんとのご縁で生き続けることができています。だからこそ、私が考える『投資ツーリズム』を通して、多くの方々に、まわりまわって幸せの連鎖を生み出していきたいと、強く願っているのです」

取材・文=中村麻美


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