中国大引:上海総合0.45%高で反発、中国景気支援策に期待感

2025年4月21日(月)16時58分 サーチナ

 週明け21日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比14.70ポイント(0.45%)高の3291.43ポイントと小幅に反発した。
 中国政府による景気支援策の期待感が相場を支える流れ。国務院の李強・首相は18日に主宰した常務会議で、雇用の安定、経済の安定、高品質な経済発展に関して議論された。今回の会議では、貿易の発展を促進するため、個別企業への支援を強化し、外資系企業による国内再投資を積極的に支持するという方針が承認されている。また、養老、生育、文化、旅行などのサービス消費を促進し、有効な投資を拡大することで、民間投資の活性化を図ることも提案された。さらに、株式市場の安定を維持し、不動産市場の健全で安定した発展を引き続き推進することも確認されている。
 ただ上値は限定的。外資の中国投資減速が不安材料。中国商務部の最新統計(18日発表)によれば、2025年第1四半期(1〜3月)の外資利用額(FDI、実行ベース)は、前年同月比10.8%減の2692億3000万人民元(約5兆2513億円)に縮小した。なお、朝方公表された実質的な政策金利となる4月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、市場予想通りに据え置かれた。相場に与える特段の影響はみられていない。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、製紙株の上げが目立つ。宜賓紙業(600793/SH)が8.1%高、福建省青山紙業(600103/SH)が5.3%高、山鷹国際控股(600567/SH)が2.5%高で引けた。
 紡績機械も高い。貴州中毅達(600610/SH)が6.7%高、上工申貝(集団)(600843/SH)が3.7%高、西安標準工業(600302/SH)が1.4%高で取引を終えた。非鉄金属株、二輪車株、飛行機製造株、電子情報株なども買われている。半面、セラミック株、造酒株、道路株などは売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.46ポイント(1.33%)安の255.79ポイント、深センB株指数が1.36ポイント(0.12%)高の1176.78ポイントで終了した。
 21日の香港市場は先週末のグットフライデーに続き、イースターマンデーで休場。22日から取引を再開する。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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