都市ガス事業者として初めて、Shore to Ship方式による船舶向けLNG燃料供給事業を開始
2025年4月22日(火)11時17分 PR TIMES
大阪ガス株式会社(代表取締役社長:藤原 正隆)は、 Shore to Ship方式※1による船舶向けLNG燃料の供給事業を、都市ガス事業者として初めて開始しました。
4月21日に大阪ガス泉北製造所第二工場(大阪府高石市)において、上記燃料供給事業における第一隻目として、株式会社商船三井が運航するJFEスチール株式会社向けのLNG燃料鉄鋼原料船「VERDE HERALDO(読み:ヴェルデ エラルド)」にLNG燃料の供給を実施しました。海運業界の低・脱炭素化に向けたトランジション期において、環境負荷の低いLNG燃料の供給拡大を推進していきます。
昨今、世界的な脱炭素化の潮流や国際海事機関による温室効果ガス削減目標※2策定を受け、重油に代わりLNGを船舶燃料として使用する、LNG燃料船の隻数が増加しています。LNG燃料船は、重油を燃料とした場合に比べCO2排出量を削減することができますが、現状、日本ではLNG燃料を供給する設備が限られているという課題がありました。
当社は、2019年よりTruck to Ship方式※3での船舶向けLNG燃料供給をすでに実施しており、今回のShore to Ship方式による供給事業開始とあわせ、2つの方式でのLNG燃料供給が可能となりました。加えて、2026年度から開始予定※4のLNGバンカリング船でのShip to Ship方式※5によるLNG燃料供給により、主要な3方式全てのLNG燃料供給が可能となり、安定かつ柔軟なLNG燃料供給に寄与します。
将来的には、船舶燃料として供給するLNGをe-methane(以下、e-メタン)に置き換えることで、シームレスな船舶燃料の脱炭素化に繋げていくことが可能となります。
Daigasグループは、今後も船舶向けへのLNG燃料供給を拡大するとともに、2025年2月に発表した「Daigasグループ エネルギートランジション2050」に基づき、e-メタンを社会実装し、船舶燃料向けへの供給を推進することで、海運業界の低・脱炭素化の実現に貢献してまいります。
※1:岸壁・桟橋に係留中のLNG燃料船に対して、陸上LNGターミナルなどからLNGを供給する方式。
※2:2050年までに、温室効果ガス排出ネットゼロとする目標。
※3:岸壁に係留中のLNG燃料船に対して、岸壁に駐車したLNGタンクローリーからLNGを供給する方式。当社ではグループ会社であるDaigasエナジー株式会社を通して、株式会社商船三井のグループ会社である日本栄船株式会社が運航するLNG燃料タグボート「いしん」にTruck to Ship方式でLNG燃料を供給しています。
※4:2023年6月27日発表「大阪湾・瀬戸内エリアにおけるShip to Ship方式による船舶向けLNG燃料供給の事業化決定」
https://www.osakagas.co.jp/company/press/pr2023/1765309_54087.html
※5:岸壁に係留中もしくは錨地に停泊中のLNG燃料船に対して、バンカリング船が接舷してLNGを供給する方式。当社がShip to Ship方式でのLNG燃料供給に使用する予定のバンカリング船は国土交通省の令和5年度LNGバンカリング拠点形成事業に採択され、下ノ江(したのえ)造船株式会社の本社工場(大分県)にて建造中です。
■Shore to Ship方式でのLNG燃料供給の様子
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/139670/112/139670-112-1e4e14fe3da64f69547ac3b4bed6c0ee-635x357.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■LNGバンカリングの方式
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