「スイッチ2」抽選販売に応募220万人、相当数が落選の見込み…量販店で転売対策広がる
2025年4月24日(木)23時22分 読売新聞
任天堂が新発売するゲーム機「ニンテンドースイッチ2」(3日、東京都渋谷区で)
任天堂が6月5日に発売する新型家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」は、公式通販サイトでの抽選販売への応募が約220万人に達した。24日からは家電量販店などでの抽選販売の受け付けもスタート。人気の高さを受け、転売対策として予約に条件を付ける動きも広がる。
任天堂の古川俊太郎社長は23日夜、X(旧ツイッター)への投稿で、抽選に国内だけで約220万人の応募があったことを明らかにした。事前の想定を大幅に上回り、相当数の応募者が当選しないことが見込まれるという。
古川氏は「期待に応えられるようになるまで、時間を頂くことになり大変申し訳ない」と陳謝した。
初回抽選で落選した人については、28日午後以降に受け付けを始める2回目の抽選の対象とする。任天堂は生産体制を強化しているが、2回目の抽選でも全ての応募に対応することはできないという。
スイッチ2は、任天堂が8年ぶりに発売する新型機だ。日本語のみに対応した国内専用モデル(希望小売価格税込み4万9980円)などがあり、今月4日から16日まで公式サイトで応募を受け付けていた。
一方、24日には家電量販店や小売店での抽選販売の受け付けが解禁となった。公式サイトでの抽選に漏れた人が殺到することが見込まれ、当選へのハードルは高そうだ。
スイッチ2の販売を巡っては、各社とも社会問題となっている転売への対策を強化している。公式サイトでの抽選では、現行のスイッチのソフトを50時間以上遊んでいることなどを応募の条件とした。
家電量販店でも購入に条件を付ける企業が目立つ。上新電機では、過去2年間の購入頻度や金額が一定以上の会員顧客らを対象とする。「できるだけ多くの人に届けるため」(広報)と説明する。
ビックカメラは、オンライン会員向けでは過去2年間で5万円以上の購入履歴を条件とした。ノジマは一部を招待制とし、購入金額や回数が多いオンライン会員に自動で購入権利獲得の案内メールが届くようにした。
応募を会員に限ったエディオンの広報担当者は「転売目的の購入をできるだけ排除し、顧客に迷惑がかからないようにしたい」としている。