関税巡る日米交渉、ベッセント財務長官は「為替レート目標」取り上げない方向…円安誘導にはクギ

2025年4月24日(木)19時38分 読売新聞

ベッセント米財務長官(23日)=ロイター

 【ワシントン=田中宏幸】ベッセント米財務長官は23日、関税措置を巡る日本との交渉で、「為替レートの目標」について取り上げる考えがないことを明らかにした。首都ワシントンでの講演後、ロイター通信などの取材に答えた。

 ベッセント氏は、主要20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席するため訪米している加藤財務相と24日に会談する予定だ。為替レートを巡る問題も主要な議題になるとみられており、米側から日本に対し、円安是正を迫るのではとの見方が出ていた。

 報道によると、ベッセント氏は「為替レートの具体的な目標を(日本側に)求めるつもりは一切ない」と話し、具体的な水準を提起する考えはないことを説明した。交渉内容については、「関税、非関税障壁、為替操作、政府補助金など複数の要素について検討している」と述べた。

 一方で、「為替レートは市場において決定されるべきこと」などとした先進7か国(G7)の合意を、「日本が順守すると期待している」とも語り、円安誘導は認めない考えを示した。

 トランプ米大統領は、巨額の貿易赤字の削減を掲げており、米国からの輸出が不利となるドル高を問題視している。

ヨミドクター 中学受験サポート 読売新聞購読ボタン 読売新聞

「為替」をもっと詳しく

「為替」のニュース

「為替」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ