人に「どうして結婚しないの?」と聞く人は嫌われる。頭の悪い人が見落としている”根本的な理由”の中身

2025年4月25日(金)6時55分 ダイヤモンドオンライン

人に「どうして結婚しないの?」と聞く人は嫌われる。頭の悪い人が見落としている”根本的な理由”の中身

「『なぜ、そう思うの?』は、絶対にNGです」「なぜなぜ分析」をはじめに「なぜ?」という問いは“論理的に考える”ための「良い質問」だと考えられている。しかし実は「なぜ?」「どうして?」は、致命的な「解釈のズレ」を生み、噛み合わない会話=「空中戦」を作り出してしまう元凶、「最悪の質問」なのだ。「事実と解釈の違い。これに気づけていない人は、まだ確実に“曇りガラス”の中にいます」——。話題の新刊『「良い質問」を40年磨き続けた対話のプロがたどり着いた「なぜ」と聞かない質問術』では、世界・国内の各地で実践・観察を積み重ねてきた著者による「賢い質問の方法」=事実質問術を紹介している。本書に掲載された衝撃の新事実の中から、今回は「ありがちなNG質問」について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・榛村光哲)

Photo: Adobe Stock

「どうして結婚しないんですか?」はよくない質問

皆さんにも、大切な家族や友人仲間がいることと思います。できれば、自分の周りの人や、自分の好きな人には幸せな人生を歩んで欲しいとは誰もが思うものですよね。

しかし、そんな気持ちを伝えているつもりが、正しく伝わっていないとしたらどうでしょうか。

例えば、次のような質問は、私が本の中で紹介している、おせっかい型のなぜ質問になっている可能性が高い質問です。

どうして結婚しないんですか?

今回はこの質問をしたときに、自分と相手でどのような感情の動きが起きているかについて観察を試みてみましょう。

「どうして?」は相手にプレッシャーをかける質問

例えば、次のようなシチュエーションを考えてみてください。

あなたが家で仕事終わりに晩酌をしていると、家族がやってきて、次のように言いました。あなたはどう感じますか。

どうしてお酒をやめないの? 健康に悪いって言ったのに。

いかがでしょうか。「確かにそうだけどなぁ」と思う人もいるかもしれませんし、「いや自分の自由なんだから、ほっといてくれ」と思う人もいるかもしれませんね。中には、「自分の楽しみを取らないでくれ」と、イライラする人もいるでしょう。これは、人間として自然な反応だと、私は思います。

「どうして?」という言葉は、形としては疑問形ですが、実際は押し付けがましい提案をしていることが多々あります。これを私は、疑問形に見せかけた意見の強要=「おせっかい型質問」だと紹介しています。自分が「こうすればいいのに」と思っている意見を相手に強要しているのが「おせっかい型質問」というわけです。

相手も良かれと思って言っている

ただここで考えたいのは、その相手は、もしかすると「本当にあなたの体を気遣って、そのようなアドバイスをしてくれているのかもしれない」ということです。決してあなたにネガティブな感情を引き起こしたいのではなく、単に親切心のつもりで、このように言っているのかもしれません。

しかし、その気持ちが相手に伝わらない問いかけであれば、コミュニケーションはうまくいきませんよね。

おせっかい型の質問が良くないのは、自分と相手との間に、「会話のズレ」「解釈のズレ」が生じてしまう点です。このようなやりとりを繰り返して、2人の信頼関係はこれから強固なものになっていくでしょうか。なかなかそうとは思えないと思います。

対話は、どちらかが質問し、相手がそれに答えることから始まります。よい人間関係の基本には、よいコミュニケーションがあり、よいコミュニケーションの出発点には、良い質問があるのです。

(本記事は『「良い質問」を40年磨き続けた対話のプロがたどり着いた「なぜ」と聞かない質問術』に関する書き下ろし原稿です)

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