読売仙台ビルが建て替え、東急不動産と協定 商業・オフィス・ホテルの複合開発へ

2025年4月26日(土)10時7分 財経新聞

施設のイメージ(東急不動産発表資料より)

 読売新聞東京本社は、仙台市青葉区の読売仙台ビル(青葉区中央)建て替えで、東急不動産と基本協定を結んだ。読売新聞の取材拠点であるだけでなく、2月までイオン仙台店が入居するなど仙台市中心部の商業拠点として街のにぎわいを支えてきた施設で、東急不動産は商業・オフィス・ホテルの複合開発を検討している。

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 現地はJR仙台駅から西へ歩いて約10分の青葉通とアーケード付き商店街のクリスロードに囲まれた、繁華街の一角。読売仙台ビルを取り壊した約5,200平方メートルの敷地に、地上10〜20階程度を想定した再開発ビルを建てる。

 低層階は商業施設、中層階はオフィス、高層階は訪日外国人観光客に照準を合わせた高価格帯ホテルとする方向。さらに各種イベントを開催できる広場も整備し、仙台市中心部の新たなランドマークにする計画。

 詳細な計画は東急不動産がプロジェクトマネージャーを務め、読売新聞が持つ知見も取り入れながら策定する。読売仙台ビルの取り壊しは5月に始まる見通し。完成は2029年度を目標としている。

 仙台市は都心部に新たなにぎわいを創設し、都市間競争を勝ち抜くため、2019年度から都心再構築プロジェクトをスタートさせている。仙台駅前のさくら野百貨店仙台店跡地や、商業施設「EDEN」跡地など計画が動かないものもある中、読売仙台ビルの建て替えは1フロア660平方メートル以上の高機能オフィスが入るとして、仙台市が助成金を交付して後押しする。

 読売仙台ビルは1975年の完成。隣接する新伝馬町中央通りビルと一体で活用され、ダイエーやイオンの入居で中心市街地の集客に力を発揮してきた。入居していたテナントは2月までに移転や閉店している。

財経新聞

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