JA全農、卸売業者への備蓄米出荷はまだ29%…落札した全量を売り渡すのは早くとも7月以降に
2025年5月2日(金)17時42分 読売新聞
倉庫に積まれた備蓄米
全国農業協同組合連合会(JA全農)は2日、落札した政府備蓄米のうち、1日時点で29%を卸売業者に出荷したと発表した。全量を売り渡すのは早くとも7月以降になる見通しで、備蓄米の流通には時間がかかっている。
政府は3月に備蓄米の入札を2回実施。JA全農はそのうちの9割を超える19万9270トンを落札した。
JA全農によると、卸売業者に出荷されたのは5万6903トンで、前回調査(4月24日時点)から約1万トン増えた。出荷済みを含めて7割にあたる13万6629トンは出荷のめどが立ったが、残る約6万トンは見通しが立っていない。
一方、農林水産省は2日、備蓄米の流通量が一部にとどまっていることから、JA全農に対し、速やかに取引先との調整を進め、供給を拡大するよう要請した。