アップル、2四半期連続の増収増益…「トランプ関税」前の駆け込み需要がiPhone販売支える
2025年5月2日(金)6時12分 読売新聞
アップルのロゴ=ロイター
米スマートフォン大手アップルが1日発表した2025年1〜3月期決算は、売上高が前年同期比5%増の953億5900万ドル(約13・9兆円)、最終利益は5%増の247億8000万ドルだった。動画配信や音楽配信などのサービス部門が堅調だったほか、関税発動を見越した駆け込み需要がiPhone(アイフォーン)の販売を支えた。
増収増益は2四半期連続。売上高と利益は市場予想を上回った。売上高の約半分を占めるアイフォーンの販売は2%増の約468億ドルだった。米国で販売されるアイフォーンの大半は中国で生産されており、トランプ政権による関税が発動する前に購入しようとする動きが米国で広がった。サービス部門の売上高は12%増の約266億ドルだった。
地域別では、米国など米州地域での売上高が8%増の約403億ドルと堅調だった。日本は17%増の約73億ドルと好調だった。一方、地元スマホメーカーとの競争が激化している中国地域での売上高は2%減の約160億ドルと伸び悩んだ。
中国での不振を受け、アップル株は1日の時間外取引で一時2%超値下がりした。(ニューヨーク支局 小林泰裕)