頭のいい社長が毎月チェックする「3つの数字」とは?

2025年5月9日(金)7時20分 ダイヤモンドオンライン

頭のいい社長が毎月チェックする「3つの数字」とは?

頭のいい社長が毎月チェックする「3つの数字」とは?2023年10月からインボイス制度が始まりました。「増税ではないか?」「経理の手間が増え、負担が増大する」など、さまざまな意見が出ています。そのインボイス制度の影響を強く受けるのが「ひとり社長」です。しかし、業種・業態・売上規模によっては、「インボイスに登録しないほうがいい」と提案できるケースもあり、戦略的な選択が求められる制度ともいえるのです。本連載は、経費精算から決算・申告まで、ひとり社長の経理の基本を学ぶものです。著者は、税理士の井ノ上陽一氏。インボイス制度、電子帳簿保存法に完全対応の『【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本』の著者でもあります。「ひとり社長なら、経理はこれだけでいい!」とポイントをおさえた1冊になっています。

Photo: Adobe Stock

毎月チェックすべき「数字」とは?

 ひとり社長の場合、売上には限界があります。業種にもよるでしょうが、1000万円から2000万円くらいでしょう。

 その売上をどうやって上げたか、どれくらいの時間で上げたかが重要な経営課題となります。毎月の売上をチェックすることは最重要事項なのです。

売上は、多寡で見ても意味がない

 売上は「今月は売上高がアップした、ダウンした」としているだけでは経営には活かせません。例えば、次のように細かく分けて把握しましょう。

・月別売上(大きく落ち込んでいる月はないか)・年別売上(年ごとの推移はどうか)・顧客別売上(顧客単位でバラつきがないかどうか)・新規・既存別売上(バランスがいいかどうか)・チャネル別売上(販売ルートが偏っていないか)・商品別売上(特定の商品に依存していないか)・サービス別売上(コンサル、セミナー、執筆などのバランスはどうか)・種別売上(継続収入、単発収入などのバランスはどうか)・獲得形態別売上(紹介、HPなどの獲得ルート別の売上はどうか)

売上とは別にチェックすべき「3つの数字」

 売上とは別に、経営上、毎月チェックしておきたい数字は、次の3つです。

①粗利(売上から原価を引いたもの)②経常利益(①から経費を引き、そして各種利息を加減したもの)③お金(現金、預金の合計)

 少しでも「変だな?」と思ったら、細かくチェックする習慣をつけてください。経営上異変が起きた場合でも手遅れにならずにすみます。健康診断で精密検査をするように、今後を考える上で細部の精査は必要です。意外な事実がわかります。

(本原稿は『【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本』を一部抜粋・加筆したものです)


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