「ただ“まめ”に接しただけで…」恋も仕事もうまくいく“距離感の法則”がすごい!
2025年5月15日(木)6時0分 ダイヤモンドオンライン
「ただ“まめ”に接しただけで…」恋も仕事もうまくいく“距離感の法則”がすごい!
写真はイメージです Photo:PIXTA
男女でのすれ違いや上司と部下間の距離感など、日々生きていると人間関係の悩みは尽きない。今回は、元報道番組プロデューサーが実践していた部下との距離感を縮める法則などを紹介していく。対人関係を深める心理学的アプローチと実践法とは。※本稿は、清水克彦『知って得する、すごい法則77』(中公新書ラクレ)の一部を抜粋・編集したものです。
物理的距離が近いと心理的距離も縮まる
人間関係の中でも主として男女間で使える法則について述べていきたいと思います。
アメリカのペンシルベニア州立大学の心理学者ジェームズ・ボッサードが提唱した法則があります。
それは、「物理的な距離が近いほど、心理的な距離は狭まる」というもので、提唱者の名前から「ボッサードの法則」と呼ばれているものです。
毎日会えるような近い距離にいると、短期間でお互いの気心が知れるようになる反面、滅多に会わない状態が続けば、「去る者は日々に疎し」で、しだいに親近感が薄れてしまうというのが、この法則のエッセンスです。
これまで、「遠距離恋愛は長続きしない」などと言われてきたのも、「ボッサードの法則」を裏づける典型的な例です。
大学で心理学を学んでいた頃、聞かされた用語に「アレン曲線」があります。
アメリカ・マサチューセッツ工科大学の教授で経営学者のトーマス・J・アレンが示したもので、席の近い同僚と、席の遠い同僚とでは、コミュニケーション量に4倍の差が生じたと言います。そしてフロアや建物が別になると、さらに連絡をとり合わなくなるという結果が出されています。