ASTRO GATE、Sidereus社のインフラ不要・コンテナ型軌道投入ロケットの取得と運用に関する覚書(MoU)を締結
2025年5月15日(木)18時17分 PR TIMES
東京(日本)/サレルノ(イタリア) - 2025年5月14日
日本を拠点とし、グローバルな宇宙輸送の発展を目指すスペースポート運営企業 ASTRO GATE株式会社は、世界初のモバイル型・コンテナ型・単段式軌道投入(SSTO)システム「EOS」を開発中のイタリアの航空宇宙企業 Sidereus Space Dynamics S.r.l. と、基本合意書(MoU)を締結しました。
本合意は、世界各地の新興ロケット開発企業との協力体制を構築するというASTRO GATEの広範な戦略の一環として位置づけられています。両社は、本MoUを通じて、日本およびその提携地域におけるEOSプラットフォームの取得および運用の可能性について共同で評価していきます。評価内容には、ロケットの直接調達、共同打上げミッション、第三国における能力実証試験などが含まれます。
ASTRO GATEは、複数の革新的なロケット企業との提携を通じて、自社が展開するスペースポートネットワークにおける打上げ手段の多様化を図り、特定の国や射場に依存しない、世界各地からの柔軟な宇宙アクセスの実現を目指しています。
Sidereusをこの取り組みにおける戦略的パートナーの一社として迎えられることを光栄に思っており、EOSシステムが世界の打上げインフラの強化に貢献するものと確信しています。
Sidereus Space Dynamics CEO Luca Principi氏のコメント:
「EOSは、これまでにない全く新しい軌道投入システムです。コンテナ化され、地上インフラに依存せず、利用者が運用を完全に制御できるよう設計されています。Sidereusの使命は、この技術を世界中の適切な政府機関や運用事業者に提供することです。今回のASTRO GATEとの合意は、私たちのビジョンを力強く裏付けるものであり、必要とされるあらゆる場所から宇宙へアクセスできる体制の構築に向けた重要な一歩となります。」
ASTRO GATE株式会社 社長 大出大輔のコメント:
「本合意は、日本およびそのパートナーにとって、利用可能な打上げ手段を多様化する重要な一歩です。Sidereus社が開発するこの独自で先進的な打上げシステムが、ASTRO GATEのエコシステムにおいてどのように活用できるかを探ることを楽しみにしています。」
ASTRO GATE株式会社 CEO 原田悠貴のコメント:
「私たちがグローバルな宇宙輸送の進化を追求する中で、Sidereus社およびEOSシステムは、戦略的に非常に重要なパートナーです。取得の可能性や共同ミッションの実現に向けて、この革新的なシステムが当社のビジョンといかに合致するかを探っていけることに、大きな期待を寄せています。」
Sidereus Space Dynamicsについて:
Sidereus Space Dynamicsは、地上設備を必要としない、コンテナ型の単段式軌道投入ロケット「EOS」を開発するイタリアの航空宇宙企業です。EOSは、陸上・海上のいずれからでも独立して展開・運用できるよう設計されており、迅速で他国に依存しない宇宙アクセスを提供します。このシステムは、防衛および民間双方の用途に対応しており、固定型発射台や従来の宇宙港に依存しない軌道ミッションの実行を可能にします。Sidereusは、世界中の信頼ある機関および民間事業者との提携を通じて、EOSの展開を拡大し、分散型の軌道アクセス体制の構築を目指しています。
ASTRO GATE株式会社について:
ASTRO GATE株式会社は、宇宙輸送の未来を切り拓くことを使命とし、世界各地でスペースポートの企画・開発・運営を行う日本の企業です。各国政府や民間パートナーと連携し、宇宙港の構築から運用までを一貫で支援するとともに、地球上のさまざまな地域からの軌道打上げを推進しています