マイナビ「共働き世帯の正社員に聞いた 仕事・私生活の意識調査2025年(2024年実績)」を発表
2025年5月15日(木)12時47分 PR TIMES
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株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、共働きの正社員20〜59歳を対象に実施した「共働き世帯の正社員に聞いた 仕事・私生活の意識調査2025年(2024年実績)」の結果を発表しました。
【TOPICS】
◆共働きの正社員全体の平均世帯年収は806.4万円で、理想とのギャップは319.9万円。子どもがいる夫婦はいない夫婦より平均世帯年収が高い傾向【図1、2】
◆共働きの正社員のうち「家計が苦しい」と思う割合は46.0%。家計が苦しい人の平均世帯年収は716.7万円【図3】
◆共働きの正社員の4人に1人はお小遣い制度で家計を管理。男性は残業時間が長く、女性は家事時間が長い傾向【図4、5】
◆男女の出世意欲の割合には差がみられる。出世したい人もしたくない人も重視しているのは、「給与と仕事量・責任のバランス」がとれているか【図6、7】
【調査概要】
◆共働きの正社員全体の平均世帯年収は806.4万円で、理想とのギャップは319.9万円。子どもがいる夫婦はいない夫婦より平均世帯年収が高い傾向
共働きの正社員に対して配偶者の雇用形態を聞くと、「正社員と正社員」の組み合わせの夫婦は全体の85.8%となり、「正社員とそれ以外(14.2%)」を大幅に上回った。子の有無別では子どもがいない夫婦のほうが「正社員と正社員」の組み合わせの割合が高い傾向であった。【図1】
共働き正社員全体の平均世帯年収は806.4万円、理想の世帯年収は1126.3万円であり、理想とのギャップは319.9万円であった。子の有無別では、子どもがいない夫婦よりもいる夫婦の方が平均世帯年収、理想の平均世帯年収ともに高い傾向がみられた。【図2】
【図1】
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【図2】
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2955/2160/2955-2160-460865f680bde824960440e8d05fcc9a-1308x591.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
◆共働きの正社員のうち「家計が苦しい」と思う割合は46.0%。家計が苦しい人の平均世帯年収は716.7万円
共働きの正社員のうち、家計が苦しいと感じる割合は46.0%(「そう思う」15.9%+「ややそう思う」30.1%)であった。家計が苦しいと回答した人の平均世帯年収は716.7万円で、家計が苦しいと思わないと回答した人の平均世帯年収と比べて170.4万円低かった。【図3】
【図3】
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◆共働きの正社員の4人に1人はお小遣い制度で家計を管理。男性は残業時間が長く、女性は家事時間が長い傾向
共働き正社員のうち、お小遣い制度を取り入れている割合は28.8%で、特に50代では31.2%と高く、年代が高いほどお小遣い制度の割合も高い傾向にある。
また、共働きの正社員のうち、奨学金の返済を行っている割合は10.2%であり、20代では28.4%と他の年代と比べて高いことがわかった。【図4】
共働き正社員の残業や家事の時間をみると、共働き正社員全体の1カ月あたりの残業時間は平均15.4時間で、男女別では男性平均が18.8時間となり、女性平均(9.5時間)より9.3時間多いことがわかった。一日あたりの家事時間は平均1.8時間で、男性平均は1.4時間、女性平均は2.5時間と女性の方が家事に費やす時間が多い傾向にある。【図5】
【図4】
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【図5】
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◆男女の出世意欲の割合には差がみられる。出世したい人もしたくない人も重視しているのは、「給与と仕事量・責任のバランス」がとれているか
共働き正社員の現在の役職について、全体では半数を超える56.1%が「役職についていない」と回答した。男女別では、「役職についていない」男性は47.8%、女性は71.0%と、男女で20ポイント以上の差がみられた。
出世意欲について、「出世したい」と回答したのは全体の30.2%で、男女別では「出世したい」男性は33.6%、女性は24.2%であった。【図6】
出世したい理由では、「できる限り、うえを目指したい(30代女性)」や「多少の責任はあるが、そこまで重くないちょうどいいポジションだと思った(20代男性)」などの意見があがった。一方で、出世したくない理由では、「仕事量や責任が大きくなるだけ(20代男性)」「周りの役職者が仕事を持ち帰っているのを普段から見ていて大変だと感じており、賃金も見合ってないと感じる(20代女性)」など、コストパフォーマンスを重視する意見のほか、マネジメント業務自体を望まないなどの意見があがった。【図7】
【図6】
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【図7】
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【調査担当者コメント】
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2955/2160/2955-2160-bdaa6eee1cd210b5dd38fb2f26c5a337-1295x1657.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]総務省が実施している労働力調査※によると、2024年の「共働き世帯」は1,300万世帯に達し、今後も増加する傾向にあると考えられます。そして今回の調査では、共働きの正社員の46.0%が「家計が苦しい」と感じていることがわかりました。世帯年収平均では理想と現実に大きく差がみられ、経済的不安が色濃くなっている可能性が浮かび上がっています。
また、年収や出世意欲の男女差には「能力や意識の問題」ではなく、家庭内の役割分担や社会に根付く無意識の偏見(アンコンシャスバイアス)が影響している可能性があります。
このような価値観や意識が見直されていく中で、各個人が自身の理想を描き直すことも大切かもしれません。
すぐに自分なりの“理想”がわからなくても、「本当はどう生きたいか?」という問いを持ち続けることが、キャリアや人生の満足度をさらに向上させる第一歩になるのではないでしょうか。
※総務省統計局「労働力調査」https://www.stat.go.jp/data/roudou/index.html
マイナビキャリアリサーチラボ 研究員 朝比奈 あかり
マイナビ「共働き世帯の正社員に聞いた 仕事・私生活の意識調査2025年(2024年実績)」
調査期間 2024年11月15日(金)〜11月18日(月)
調査方法 インターネット調査
調査対象 20〜59歳の正社員の既婚者である男女のうち、配偶者が会社役員(経営者)、公務員、正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトのいずれかである人
有効回答数 3,000件
※全体集計時には、2020年国勢調査結果より雇用形態が正社員・未既婚・共働き状況でのウエイトバック集計を行っている
※調査結果は、端数四捨五入の関係で合計が100%にならない場合があります
<https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250515_95919/>