備蓄米の買い戻し期限、「原則5年以内」に延長へ…備蓄米の流通量増加狙う

2025年5月15日(木)18時3分 読売新聞

農林水産省

 農林水産省は15日、高騰するコメの価格安定に向けた備蓄米の放出を巡り、入札の参加条件としていた「原則1年以内」とする落札業者からの備蓄米の買い戻し期限を「原則5年以内」に延長する方針を固めた。条件を見直すことで幅広い業者の参加を促し、備蓄米を広く行き渡らせる狙いがある。

 政府は、売り渡した備蓄米と同じ量のコメを原則1年以内に買い戻す条件をつけている。2025年産の作況が見通せないことなどから、買い戻し期限を協議で延長できることとしているが、業者の不安要素となっており、期限を明確にする。急速な買い戻しが進めば需給が逼迫ひっぱくする恐れもあった。

 また、農水省は備蓄米を5月から7月まで毎月10万トン放出する方向で検討している。備蓄米は4月までの3回の入札で計31万トンが落札されたが、店頭には十分に出回っていない。一定量の放出を続けて流通量を増やし、価格の抑制につなげたい考えだ。

 農水省が12日に発表したコメ5キロ・グラムあたりの平均販売価格(4月28日〜5月4日)は前週比で19円安い4214円だった。18週ぶりに下落したが、前年同期(2106円)の2倍超の水準が続いている。

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