「AI英会話」アプリには“落とし穴”が2つある!学ぶならやっぱり人間の講師がいい?【専門家が解説】

2025年5月18日(日)7時0分 ダイヤモンドオンライン

「AI英会話」アプリには“落とし穴”が2つある!学ぶならやっぱり人間の講師がいい?【専門家が解説】

写真はイメージです Photo:PIXTA

英語学習に革命を起こしている「AI英会話」アプリ。英語のレベルアップに有効な一方で、現実の会話に必要なコミュニケーションスキルが身につかないばかりか、対人関係に支障をきたす会話しかできなくなる危険も…。「AIガールフレンド」が社会問題化している実態も含めて、問題提起したい。(パタプライングリッシュ教材開発者 松尾光治)

英会話スクールが震え上がるAI英会話アプリのメリットとは?

 ChatGPTに代表される生成AIや、これを利用した数々のAI英会話アプリが、英語学習に革命を起こしつつある。この影響を最も大きく受けているのは、おそらく英会話スクールだろう。スクールが提供できなかった英語習得上の強力なメリットを、AI英会話がいくつも提供できるからだ。

 特に筆者が重要なメリットだと思うのは、AIに自分の英語を改善してもらえることだ。AI英会話は、「相手はAIなので恥ずかしくない、ミスを恐れずにどんどん話そう」というのがウリのひとつ。実際そのとおりで、しかも会話後、文法ミスを納得いく説明で指摘してくれて、より自然な表現の提案もくれる。これらは英語の上達に不可欠な要素だ。

 ところがオンライン/通学式を問わず、英会話スクールでは講師が生徒(顧客)に気に入られて良い評価をもらい、レッスンを続けてもらうことが最優先になるので、ミスに対する指摘を生徒の気分を害さない程度におさえることがある。より自然な表現があったとしても、講師が生徒のレベルに合わせて目をつぶることが往々にしてある。

 生徒のほうも、何度も質問をするのは気後れしがちだ。そして、レッスンによる自分の成長度合いよりも、講師の熱心さなどを評価対象にしてしまう。こうなると、なんとなくしゃべれている気分になるだけの生ぬるいレッスンが続くことに…。

 英語を話すことへの抵抗感は減るものの、目的意識と自律心がある人でないと、実は目立った進歩がないまま…というのが対人の英会話レッスンの欠点なのだ。

 一方、これがAI英会話だと、互いに遠慮はいらない。同じことを何度も聞いたって恥ずかしくないし、日本語で質問をして、日本語で答えをもらうこともできる。さらに、人間の講師が知識不足で対応できないようなありとあらゆるトピックを駆使して、予約無しで24時間いつでも会話の相手をしてくれる。

 こうしたメリットを、ChatGPTであれば全て無料で享受できる。いくつかあるアプリも、それほど高額ではない。「もうこの世に英会話スクールは必要ないのでは?」と思う人がいても不思議ではない。

 しかし、いいこと尽くしに思えるAI英会話だが、大きな落とし穴が潜んでいるのも事実。主に二つある。


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