自然との共生とは、生きるために何をしてきたか。サスティナブルな暮らしを提案する『株式会社24K』。エゾシカを有効活用したビジネス展開と意識改革の必要性を語る。

2023年12月22日(金)10時30分 PR TIMES STORY

株式会社24Kは増えすぎてしまった北海道のエゾシカの革の活用を進め、企画デザイン、製造、販売まで一貫して行ってきました。

代表取締役の高瀬季里子は、札幌生まれで生まれた時からエゾシカのお肉をいただいて育ちました。メインのお肉が鹿という家庭はほとんどないでしょう。普通じゃないとわかるようになって、葛藤しながら真剣な課題として、生きることに向き合ってきました。

保護されていた動物が駆除される対象として社会問題となり、頭数の調整だけをしていて良いのか。地球は人間だけの世界ではない、ということを改めて意識しなくてはならないのです。それは自然がずっと人々に問いかけてきたことです。

今回のストーリーでは、なぜこんなに私がエゾシカにこだわるのかをお伝えいたします。

EZObag

北海道だからできる仕事とエゾシカの関係が新たなビジネスに発展

かつて古来からのものづくりは、誰かのためにあるもの。その原点がこれからのライフワークに繋がっていく筈だと信じています。

24歳の時に工房名を『24K』とし、10年目に『株式会社24K』を設立しました。2008年頃からエゾシカの革の有効活用を進め、作品作りをしてきました。代表的な製品が、「EZObag」、「EZO/slash」シリーズと札幌市の地域ブランド「札幌スタイル」に認証され、少しずつ認知されてきました。オリジナルの革を作るところから、ロットを抱えるようになり、少しひねりがあって、生活の中に取り込めるようなプロダクトを提案し続けています。

大学は武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイルを専攻し、ファッションに興味があり、素材からデザインしたいという思いで進んできました。卒業後も手に職をつけたいと、革職人の技術を学びながら東京のクラフトショップで働いてきました。平面から立体へとプロダクトになる面白さを知り、充実していた時期、突然父が鹿を撃ちに行ったところで大怪我をし、危篤状態により地元札幌に戻ることになります。

突然の帰郷。北海道の土地でできること、ここの土地でしかできないことを探しながら仕事を作っていくことになりました。こんなにエゾシカに縁があるなんて、戻った当時は気づきませんでしたが、進んでいくうちに鹿に呼ばれたとしか思えなくなりました。当時も毎日のように鹿のニュースが取り上げられていました。

EZO/slashシリーズ

共生と社会問題を解決するために必要な意識改革

もちろん初めから上手くはいきません。その中でも続けていくうちに可能性を感じられる瞬間がありました。一枚一枚違う野生の革の魅力にとりつかれ、失敗を重ねながらも続けてきました。一時は経営が危ういほどの大失敗をし、誰もが鹿事業に反対をし、もう無理かと思った時期もありました。そんな時に各メディアや知らない人が見ていてくれていて、声をかけていただき励まされました。社会問題も何も解決していない。事業も成功していない。悔しいながらも続けてきました。今でも成功しているとは思えないほどたくさんの課題があり、違う角度から見る人にとっては遊んでいて羨ましいと思われることもあります。

人が生まれて生きていくということ、古代から自然と共生すること、戦いのない平和な暮らしにするには、心が豊かに感じられるかだと思っています。それは芸術と呼ばれる人間の感情を表現するものづくり、空間づくり、自然や動物に対して敬意を持つこと、世の中をもっと知る必要があると感じています。自然の声に耳を傾けることができ、周りに気を遣える人々が増えたらもっと世界は良くなると願っています。

鹿の問題だけではありませんが、鹿から教えられる現状からでも意識して変えていくことができたらと考えています。

新ブランド『HADACA肌鹿』を立ち上げ

今年、リブランディングも含めて、『HADACA肌鹿』という新しいブランドを立ち上げました。これまでとやってることは何も変わっていません。どうやったらたくさんの人に響かせることができるか、写真家とライター、グラフィックデザイナーやモデルさん達に協力いただき、新しいビジュアルができました。ありのままを生かす。野生の鹿革は全て個性があり、同じものは二つとありません。その個性をそのまま取り入れたプロダクト(コート、ジャケット、ベスト、プルオーバー)を展開しています。

弊社オリジナルの革の名前も「HADACA Leather」。これからこの革を使ったプロジェクトが進んでいきます。

エゾシカ革の優れた機能性を直接感じていただきたい

1月18日から1月22日はパリのメゾンエオブジェ に出展予定です。革の本場であるフランスで、エゾシカ革のプロダクトはどう映るのか楽しみです。こんなに増えすぎて困っている国は他にありません。そしてほとんどが廃棄されている現状を、もっと変えなくてはなりません。かつてアイヌの人たちも下着に使っていたという鹿革。通気性、保温性に優れ、しなやかで体にフィットする感覚を是非体感していただきたいです。

流通していない野生の革は、独自ルートになるとコストがかかります。本来は最高級品の素材です。だって普通ならば手に入らないのですから。現実的に捨てているものが、最高級品になるなんて信じられない人が多いかと思いますが、このプロダクトが完成するまでにはたくさんの人や企業が関わっていて、ようやく製品となるイメージを持っていただけたら嬉しいです。



私たちのブランドコンセプトは、

エゾシカ一頭一頭の革を、そのまま活かすこと。


ひとがそうであるように、

オスもメスも、老いも若きも

歩んできた時間を物語る

じぶんだけの肌がある。


それを私たちは、肌鹿[hadaca]と呼び、

ひとつとして同じものがない存在として

敬意をもって受け止めています。


hadaca[肌鹿]のままで

傷あとごと、じぶん。

世界での反響を、肌で感じたいと思い、挑戦は続いていきます。

HADACA肌鹿

www.hadaca.jp

instagram

hadaca_official

24KIRICO

www.24kirico.com

instagram

24kirico_official


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