ゲノム編集技術を利用して開発した「高成長ヒラメ」、厚生労働省及び農林水産省への届出完了

2023年12月25日(月)16時46分 PR TIMES

ゲノム編集動物食品としては3例目の上市へ

ゲノム編集技術をはじめとした次世代品種改良技術により世界の水産業の課題解決を図るリージョナルフィッシュ株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:梅川 忠典、以下、「リージョナルフィッシュ」)は、12月25日(月)、ゲノム編集技術を利用して作出した「高成長ヒラメ」について、厚生労働省と農林水産省への届出を完了いたしましたのでご報告いたします。
高成長ヒラメは、すでに上市済の可食部増量マダイ、高成長トラフグに続き3例目のゲノム編集動物食品です。

[画像: https://prtimes.jp/i/60432/28/resize/d60432-28-1a11334c451db6d75ef7-0.jpg ]

開発の背景・目的


日本の養殖業は、飼料の主原料である魚粉生産の9割以上を輸入に依存しており、円安や地政学的リスクによる飼料価格の高騰が問題になっています。そのような社会情勢を背景に、高成長ヒラメのような飼料の利用効率がよく、高成長な養殖魚を作出することで、効率的かつサスティナブルな養殖を実現し、日本の水産業及び地域の産業振興に貢献することを目指します。

ゲノム編集技術により作出した「高成長ヒラメ」について


「高成長ヒラメ」は、新しい品種改良技術「ゲノム編集技術」の利用により飼料の利用効率及び成長率が改善されたヒラメです。食欲抑制ホルモン「レプチン」の受容体である「レプチン受容体遺伝子」の働きをゲノム編集により機能欠損させることで、食欲が増進し高成長を促します。

両省への届出手続では、今回のゲノム編集は、遺伝子組換えではなく自然界でも起こりうる変化であること、食品としての安全性が従来の食品と同程度であること(オフターゲットや有害物質の産生が認められない)、生物多様性に悪影響を及ぼすものではないことが確認されております。

「22世紀ひらめ」の販売方針について


この高成長ヒラメは、22世紀にはあたりまえに食卓に並んでいるかもしれないヒラメという意味で、「22世紀ひらめ」と名付けました。「22世紀ひらめ」は今後、自社ECサイトなどで販売する予定です。

リージョナルフィッシュ 会社概要


リージョナルフィッシュは、京都大学大学院農学研究科の木下政人准教授、近畿大学水産研究所の家戸敬太郎教授らによる共同研究で生まれた技術シーズをコアとして設立されたスタートアップ企業です。
オープンイノベーションを通じて、超高速の品種改良とスマート養殖を組み合わせた次世代水産養殖システムを作り「世界のタンパク質不足の解消(SDGs 2番:飢餓をゼロに)」や「日本の水産業再興および地域の産業創出(SDGs 8番:働きがいも経済成長も)」、「海洋汚染の防止(SDGs 14番:海の豊かさを守ろう)」を目指しています。
URL:https://regional.fish/

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