『マザーレス・ブルックリン』E・ノートン、トランプを彷彿とさせる権力者と対峙

2020年1月16日(木)17時0分 シネマカフェ

『マザーレス・ブルックリン』(C) 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

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エドワード・ノートンが監督・脚本・製作・主演を務め、トロント国際映画祭を始め、国内外で高く評価された『マザーレス・ブルックリン』。この度、往年の犯罪映画を彷彿とさせる古典的なスタイルで現代的なテーマを描いた本作から、アレック・ボールドウィン演じる権力者と主人公が対峙する本編シーンが解禁された。



この度、解禁となったのは、ノートン演じる主人公のライオネルが、ブルース・ウィリス演じるボスのフランクが死の直前に関わっていた事件の捜査を引き継ぎ、ボールドウィン演じる権力を握る男モーゼスと対峙するシーン。

ニューヨークを牛耳る区監督局のモーゼスは、「法より先を行く」そして「街を造れば法は従い、人がすることに適応する」と絶対的な地位を確立しており、その地位にいるからこその権力の“使い方”を話す。「誰のため、皆の街を造り替える?」と問うライオネルに対し、「将来の人々だ」と断言するモーゼスにとって、立ち退かされる側の住民は止むを得ない犠牲と考えていることが明かされる…。


脚本を手掛けたノートンは、このモーゼスに関して「すべての巨額な財産は犯罪の上に構築されている」というバルザックの名言をひねった、「すべての巨大な都市は犯罪の上に構築されている」という考えを基にキャラクターを作り込んだそう。さらに都市再開発に力を入れていた開発者であり慈善家だった祖父を持ち、不動産開発を手掛ける会社で働いたこともある彼自身の経験をも反映させている。


また、モーゼスを演じるボールドウィンといえば、「サタデー・ナイト・ライブ」で披露したトランプ大統領のものまねでエミー賞を受賞したことも。ノートンはモーゼスのキャラクターに関して、「ドナルド・トランプが、私の映画をまた時代と関連のあるものとしてくれた」という秘話も明かしており、トランプを彷彿とさせる人物であることを語っている。


『マザーレス・ブルックリン』は新宿ピカデリーほかにて公開中。

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