京山幸枝若「浪曲のおもしろさ、楽しさをお客さんに伝えたい」人間国宝認定記念公演PR

2025年2月10日(月)11時15分 スポーツニッポン

 浪曲師として初の人間国宝(重要無形文化財保持者)に認定された二代目京山幸枝若(70)が10日、「人間国宝認定」記念公演(2月28日、なんばグランド花月)の発表会見に出席。「浪曲は1人ミュージカル。どう謡おうが、どうしゃべろうが自由自在。それが魅力。浪曲のおもしろさ、楽しさをお客さんに伝えたい」と意気込みを語った。

 昨年12月に浪曲界で初めて人間国宝に認定された幸枝若。一番変わったことは「(所属する)吉本興業が手のひらを返したように…」と待遇が一変したことを明かして笑いを誘った。吉本興業所属芸人としても初の人間国宝。全国ツアー開催、弟子の京山幸太、京山幸乃が吉本高等学院で授業を担当することが決定した。

 幸枝若は71年に初代京山幸枝若に入門。実は浪曲に興味を持ち、弟子入りするまで「師匠が実の父親であることを知らなかった」と月亭八方が明かした。師匠と顔も声もそっくりで、営業、余興の先々で「そっくりやな」と言われて、親子で有事実を知ったそうだ。

 公演は幸枝若が古典浪曲「左甚五郎 掛川の宿」を演じる。「初めての方にも分かりやすい、おもしろいネタを」。弟子の幸太は超新作「ギャルサー!」を披露。「パラパラ入りです。まさかNGKの舞台でやらせていただくとは」と幸太も気合い十分。口上には西川きよし、月亭八方らが登場。オール阪神巨人の漫才や、幸枝若の半生を描いた吉本新喜劇が披露される。新喜劇では幸枝若自身が師匠役で、座長の吉田裕が二代目幸枝若役。新喜劇で演じることが決まってから初めて浪曲を聴いた吉田は「ボクで大丈夫かな」と不安げだが、持ちギャグ「乳首ドリル」をやる予定。「師匠は派手なパンツをはいてます。きょうもクジャクの…」と幸太が暴露して笑わせた。

 この日会見に登場した池乃めだか、島田一之介、末成映薫、浅香あき恵ら新喜劇のベテラン座員は04年の「二代目京山幸枝若襲名披露公演」で幸枝若と新喜劇で共演したが「何も覚えてないねん」とめだか。幸枝若自身も「セリフも、何をやったかも覚えてない」と苦笑い。人間国宝の浪曲と新喜劇の“共演”に注目だ。

スポーツニッポン

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