ジョージ・ミラー監督が語る『マッドマックス』との共通点 『アラビアンナイト 三千年の願い』インタビュー映像

2023年2月25日(土)11時0分 シネマカフェ

『アラビアンナイト 三千年の願い』ジョージ・ミラー監督© 2022 KENNEDY MILLER MITCHELL TTYOL PTY LTD.

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ジョージ・ミラー監督最新作『アラビアンナイト 三千年の願い』よりインタビュー映像が到着。監督自身の口から本作への熱い思いが語られている。




全世界を熱狂の渦に巻き込んだ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』から8年。物語の舞台を灼熱の荒野からイスタンブールのホテルの一室へと一転させ、前作とはまったく異なる題材に挑戦した本作は、3000年もの間幽閉されていた孤独な魔人と現代の女性学者の「願い」をめぐる寓話を描く。主演はティルダ・スウィントンとイドリス・エルバが務め、メイン・スタッフに『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の精鋭スタッフが再結集した。

この度、本作の公開を記念して解禁されたインタビュー映像では、本作の映画化の経緯から、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と本作の共通点、主演を務めたティルダ・スウィントンやイドリス・エルバの印象、そして本作のキーポイントとなる“物語”についてなど、質問全11問に、ジョージ・ミラー監督が自らの言葉で答えている。

本作の原作はA・S・バイアットの「The Djinn in the Nightingale’s Eye」という短編小説。ミラー監督は昔に読んだその小説が長年心に残り、「ある日、映画化すべきだと思い立った」という。また、本作を作るうえで最も大切にしたことが、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のようなアプローチだったと語る。ガイガーカウンターで放射線を探し当てるかのように、そこに「引き込まれるような、ダイナミックな物語展開があるか」を探す作業が、2つの作品に共通したアプローチだったという。

さらには、今回初めてタッグを組んだティルダ・スウィントンとイドリス・エルバについて言及。ミラー監督はティルダのことを、「敬意を込めて、ティルダ様(Her Tildaness)と呼んでいる」と明かし、彼女と仕事をした監督たちの一員になれて光栄だと述べている。

イドリスに関しては、彼の俳優としての特徴は「カリスマ性」だと述べ、親しみやすい存在であると同時にミステリアスなところが魅力だと語った。そして、まさにそれこそが本作の主人公である“魔人”の特徴でもあったとも明かしている。

また、「なぜ人は物語を語るのか?」という哲学的な問いには、物語や寓話には「真実」が込められており、子どもに「哲学的なことや心理学的なことを伝える」ために“物語”という伝達方法がある、と答えるミラー監督。そして、「踊るペンギンや喋るブタの映画制作でそれを学んだ」と、『ベイブ』や『ハッピーフィート』での経験がいまに繋がっていると語ってくれた。

『アラビアンナイト 三千年の願い』はTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開中。

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