黒から一転!カラフルに華やいだレッド・カーペットをプレイバック「第90回アカデミー賞」

2018年3月5日(月)17時2分 シネマカフェ

シアーシャ・ローナン&サリー・ホーキンス-&メリル・ストリープ&マーゴット・ロビー-(C)Getty Images

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『シェイプ・オブ・ウォーター』が最多4部門受賞で幕を閉じた第90回アカデミー賞。賞レースの最後を飾る授賞式はやはり特別。ゴールデン・グローブ賞では黒一色だったレッド・カーペットは、一転してカラフルなドレスをまとったセレブたちで華やいだ。

主演女優賞に輝いたフランシス・マクドーマンドはゴールドの刺繍をほどこしたドレス。これまでの数々の授賞式と同じように、スタイリストに頼らず自分で決めたドレスにほとんどノーメイク。受賞スピーチでは、今年候補になった女性たちに立ち上がるように呼びかけ、彼女たちを讃えると同時に女性会員の少なさを際立たせた。

助演女優賞を受賞したアリソン・ジャネイ(『アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル』)は「リーム・アクラ(Reem Acra)」の赤のドレス。インパクトあるエンジェル・スリーブを、180センチを超える長身で見事に着こなした。


■純白ドレスが映える!
主演女優賞候補のマーゴット・ロビー(『アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル』)は「シャネル(CHANEL)」のオートクチュールの白のコラムドレス。ストラップレスの胸元から腕にかけてほどこしたフローラル・モチーフの飾りがポイントで、アクセサリーは控えめなダイアモンドのイヤリングのみ。


白は今年のトレンドカラーで、『君の名前で僕を呼んで』で主演男優賞候補のティモシー・シャラメはタイもシャツも真っ白の「ベルルッティ(Berluti)」のスーツに黒のブーツを合わせた。助演女優賞候補のメアリー・J・ブライジ(『マッドバウンド 哀しき友情』)は「ヴェルサーチ(Versace)」、プレゼンターのローラ・ダーンも「カルバンクライン(Calvin Klein)」の白ドレス。

ヘレン・ミレンと主演男優賞のプレゼンターを務めたジェーン・フォンダは「バルマン(Balmain)」の純白のドレスに「ショパール(Chopard)」のジュエリー、胸には「TIME’S UP」のピンを付けた。


■ピンクや赤で華やかに!
主演女優賞候補のシアーシャ・ローナン(『レディ・バード』)はバックに大きなリボンをつけた「カルバンクライン(Calvin Klein)」のストラップレスの淡いピンクのドレス。彼女と同作のグレタ・ガーウィグ監督は「ロダルテ(Rodarte)」のマスタード・イエローのドレス。花のモチーフのネックレスはティファニーのアーカイブ・ピース。


同じく主演女優賞候補のサリー・ホーキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)は「アルマーニ・プリヴェ(Armani Prive)」、メリル・ストリープは「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のオートクチュールの赤のドレスに、「アラン・ミクリ(Alain Mikli)」のめがねを合わせた。


■メタリックやゴールドで光り輝く!
ケイシー・アフレックに代わって、ジョディ・フォスターと主演女優賞のプレゼンターを務めたジェニファー・ローレンスは「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のメタリックなドレス。髪はウェーブをつけて自然に下ろしたスタイル。もう1人、メタリックなドレスで目を引いたのはガル・ガドット。「ジバンシー(Givenchy)」のフリンジが揺れるデザインに「ティファニー(Tiffany&Co.)」のダイアモンドのネックレス、髪はアップにまとめてリップは赤、というクラシカルなスタイルが印象的。


ルピタ・ニョンゴは、右肩からウエストにかけて黒のアクセントを効かせた「ヴェルサーチ(Versace)」のゴールドのドレス。アメリカで記録的なヒットが続く公開中の『ブラック・パンサー』で演じたヒロインに通じる、自信に満ちた女性の美しさをアピールした。

■個性的なドレスの形で魅せる!
『グレイテスト・ショーマン』のゼンデイヤは「ジャンバティスタ・ヴァリ(Giambattista Valli)」のオートクチュール。ワンショルダーのチョコレートブラウンのシフォン・ドレス。髪をシニョンでまとめてダイアモンドのイヤリングを際立たせた。

監督賞のプレゼンター、エマ・ストーンは「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」の赤のジャケットにピンクのサッシュベルト、黒のパンツというスタイル。2015年のゴールデン・グローブ賞でも「ランバン(Lanvin)」のジャンプスーツに続いて、パンツ・スタイルで個性を見せた。ニコール・キッドマンは「アルマーニ・プリヴェ(Armani Prive)」のストラップレスの青。シアーシャとは逆に、フロントに大きなリボンがついて深いスリットも入ったデザイン。


■男性陣だってファッショナブルに意思表示を
男性で目立ったのは、平昌オリンピックで活躍したフィギュアスケートのアメリカ代表選手のアダム・リッポン。レザーのハーネスが付いたタキシードは「モスキーノ(Moschino)」のジェレミー・スコットのデザインだ。先述のティモシーの主演作『君の名前で僕を呼んで』で89歳にして脚色賞を受賞したジェームズ・アイヴォリーのタキシードジャケットからのぞいたシャツにはティモシーの顔が。助演男優賞を受賞したサム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)の胸には「TIME’S UP」のピンがつけられていた。


惜しくも受賞はかなわなかったが、短編アニメ部門『Negative Space』(原題)が候補になった桑畑かおる監督は、古田泰子のブランド「トーガ(TOGA)」のブルーのドレスに「TIME’S UP」のピンを付けた。「TIME’S UP」のピンは助演男優賞候補のリチャード・ジェンキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)の胸にも。ほかにウーピー・ゴールドバーグは、エリザベス・テイラー・エイズ基金のサポートを示す赤いリボン、リン・マニュエル・ミランダは銃による暴力に反対するオレンジのピンをつけるなど、それぞれの主張をファッションに反映させていた。

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