「屁でもない」と言い放った八代亜紀さん私的写真騒動の社長、怒りに震える“後輩と親衛隊”
2025年4月21日(月)20時0分 週刊女性PRIME
八代亜紀さん
《八代亜紀 お宝シリーズ第一弾 忘れないでね……》
そう題名がつけられた八代さんの追悼CDが、4月21日に発売されることで波紋が広がっている。問題は、CDの特典に八代さんの私的写真が封入されていること。
写真は、八代さんの元恋人で当時の音楽ディレクターだった男性が撮影したものとされる。その写真を買い取った第三者が、追悼CDの販売元である『ニューセンチュリーレコード』だ。
中止を求める声は「屁でもない」
『演歌の女王』と呼ばれた八代さんの名誉が冒涜されかねないこの事実が報じられ、発売中止を求める声が上がり、署名活動も行われた。これにより小売店や流通会社も取り扱いを中止する。
こうした状況を販売元の『ニューセンチュリーレコード』はどう捉えているのか。4月18日、同社代表の早川寛氏に電話で話を聞いた。
─追悼CDの発売中止を求める声が上がっている。
「そりゃ、そうでしょうね。けど、屁でもないですよ」
─つまり“問題のある行動”との認識はある?
「うん」
─それでも、発売は予定どおりか?
「ええ、大丈夫です。今、忙しいのでこれ以上の取材はお断りです」
そう話すと電話は切れた。
八代さんのおかげでデビューした歌手
4月14日、八代さんの所属事務所の元社長である大野誠氏は、公式サイトで声明を発表。追悼CDの発売中止を求め、民事と刑事の両面で手続きを進めていることを明かしたうえで、《極めて不愉快な出来事で、絶対に許すことのできないもの》と訴えた。
こうした騒動の最中、4月11日から20日まで東京にある『西武渋谷店』で、八代さんが生前に記した未発表の歌詞や未完成の絵画などが展示された回顧展が開催。
訪れた男性は、展覧会の感想をこう述べる。
「音声ガイドに加えスタッフも丁寧に説明してくれて、八代さんが描いてきた“絵の歩み”がわかる素敵な展示でした。私は4月12日に行ったのですが、歌手の伍代夏子さんがいらしてました。八代さんの絵をじっくり見ながら、うっすらと目に涙を浮かべていました」
伍代にとって、八代さんは特別な存在だ。音楽業界関係者が明かす。
「伍代さんは、かつて八代さんと同じレコード会社に所属していたんです。ただ、なかなかデビューできず、会社の事務職として働いていた。そんな中、同社の看板歌手だった八代さんが“この子まだデビューさせてあげないの? 早くしなさい”と言ったことで、歌手活動をスタートできたのです。伍代さんにとって八代さんは憧れの存在だけでなく、恩人でもあるのです」
“親衛隊”も「許せない」
だが、伍代は騒動について沈黙。そこにはあるワケが。
「早川氏が私的写真や原盤権などを買い取ったと主張する先こそ、2人が過去に所属していたレコード会社なのです。声を上げたいが、問題が“飛び火”することを懸念しているのかもしれません。回顧展のほかにも、さまざまな八代さんの追悼イベントが開催予定だったのですが、騒動で中断したそうです。イベントの関係先が、騒動による悪影響を懸念したとか。ただ、回顧展は今後も全国で開催を予定しています」(同・音楽業界関係者)
突然の訃報から1年あまり。今も八代さんとの別れを受け入れられないファンも少なくない。その惜別の機会すらも奪われているようなのだ。
八代さんはトラック野郎の“マドンナ”でもあった。長年、八代さんを応援し続けてきた“親衛隊”ともいえるデコトラ団体『全国哥麿会』の田島順市会長は、
「その話は聞きたくもない!なぜ、そんな写真を今さら出すのか。許せないですよ」
と怒りに震える。
CDの発売は刑事罰に問われる可能性も指摘されている。騒動の行方は─。