等身大の女性共感…「ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今」レネー・ゼルウィガー

2025年4月21日(月)13時0分 読売新聞

ブリジットを演じたことで「初対面の人も、自分との共通点があると思ってくれるみたい。友達ができやすくなりました」と語る=Photo Credit: Emily Soto for Universal Pictures

 世界的にヒットしたラブコメディーの最新作「ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今」が公開中だ。2001年公開の第1作から主人公のブリジットを演じてきたレネー・ゼルウィガーは「一番の親友との会話のように、観客が彼女の人生に共感できる」とシリーズの魅力を語る。(石塚恵理)

 小鳥が鳴くような声と話し方は、陽気でおしゃべりなブリジットそのもの。違うのは、英国のアクセントがないことくらいだ。

 ミュージカル女優の伝記映画で米アカデミー賞主演女優賞に輝いたこともあるが、彼女の代名詞はやはりこのシリーズだろう。だが、4作目となる今作をもっての完結が発表されている。「一緒に作ってきた人たちと特別な友情を築いてきたので、聞いた時は少し悲しかった」と率直に明かす。

 今作では、2人の子供を育てるシングルマザーとなったブリジット。16年公開の前作でやっと結婚した弁護士のマーク(コリン・ファース)は、4年前に他界してしまった。

 「大切な人を失う経験は、価値観やなりたい人物像を変えると思います。ブリジットは、悲嘆を乗り越えて自分が一体誰なのか再発見しようとしている時期にいて、それは誰にとってもすごく大きな挑戦です」

 親友や元恋人のダニエル(ヒュー・グラント)の支えで新たな一歩を踏み出そうとするブリジットは、公園で出会った29歳のロクスター(レオ・ウッドール)や、子供が通う学校の理科教師ウォーラカー(キウェテル・イジョフォー)と距離を縮めていく。

 1作目では、酒とたばこを愛し、ダイエットに励むも続かない、恋愛につまずいてばかりの独身女性という等身大のヒロイン像が共感を呼んだ。今作までの約25年間でブリジットは結婚、出産を経験し、ダイエットにも成功したが、子育ても恋愛も完璧には程遠い。

 「彼女を見ていると、自分も完璧じゃなくてOKなんだなって思える」。親しみやすい主人公に加えて、「人生の旅路の中で、その時々の年齢や環境で人が経験することの本質を描いているんです」と世代や国境、文化を超えてシリーズが愛され続ける理由を語った。

 ブリジットを演じたのは9年ぶり。すでに役とは一心同体だろうと思いきや「実は、最初はいつもぎこちないんです」と明かす。

 「ブリジットも変わっていくので『今の彼女はどんな感じなのかな』って手探りで。同時に、人生のどの段階でも変わらない彼女らしさもあるので、それをもう一回つかみ取る感覚。実際やってみると、いつもけっこう時間がかかるので、自分でも驚くんです」。ちゃめっ気たっぷりに笑った。

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