強制収容所の実態を伝えた2人の脱走兵描く『アウシュヴィッツ・レポート』7月公開へ

2021年4月22日(木)12時30分 シネマカフェ

『アウシュヴィッツ・レポート』  (C)D.N.A., s.r.o., Evolution Films, s.r.o., Ostlicht Filmproduktion GmbH, Rozhlas a televizia Slovenska, Ceska televise 2021

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第93回アカデミー賞国際長編映画賞のスロバキア代表作品となった『The Auschwitz Report』の邦題が『アウシュヴィッツ・レポート』として、7月30日(金)より公開決定。アウシュヴィッツ脱走者の報告書が12万人の命を救った実話を描く。

1944年4月、アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所。遺体の記録係をしているスロバキア人のアルフレートとヴァルターは、日々多くの人々が殺される過酷な収容所の実態を外部に伝えるため脱走を実行した。

同じ収容棟の囚人らが何日も寒空の下で立たせられ、執拗な尋問に耐える中、仲間の想いを背負った2人は、なんとか収容所の外に脱走し、ひたすら山林を国境に向けて歩き続けた。奇跡的に救出された2人は赤十字職員にアウシュヴィッツの信じられない実態を告白し、レポートにまとめるが…。


アウシュヴィッツ強制収容所を脱走した2人の若いスロバキア系ユダヤ人のレポートによって、12万人のユダヤ人の命が救われた実話である本作は、スロバキア人のペテル・ベブヤクが監督を務め、第93回アカデミー賞国際長編映画賞のスロバキア代表に選出された。脱走する2人のスロバキア人を、デイジー・リドリー主演『オフィーリア 奪われた王国』のノエル・ツツォル、新人のペテル・オンドレイチカが熱演。2人を救済する赤十字職員には『ハムナプトラ』シリーズのジョン・ハナーが演じた。


今回、公開・邦題決定と併せて解禁となった日本版ポスターは、アウシュヴィッツ収容所から脱走する主人公の姿が大きく使用され、「ホロコーストの真実を世界に伝える」というコピーが配される。収容所に残る脱走者の仲間たちの表情とこちらを見つめる視線からは、観るものに何かを訴えかけるようなビジュアルに。

また、最下部の「脱走者の報告書<レポート>が12万人の命を救った実話」というコピーで、脱走者の勇気ある行動によって、実際に多くの命が救われたという知られざる真実であることがうかがえる。

『アウシュヴィッツ・レポート』は7月30日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。

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